稜線(りょうせん)の向こうからは白い噴煙が立ち上(のぼ)っている。噴石は止んでいるようだが、熱気と蒸し暑さはまだまだ収まる気配はない。辺りは灰色で、ところどころの焼け焦げたような黒みがかった一面の景色は、よりいっそう拡大している。新緑の季節がはじまろうとしているなかにおいて、ここは山中のはずだが……、なんと恐ろしい光景だろう。太陽の光だけはいつもと変わらないが、異様に眩しく感じる。再び目線を落と…
小説
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『私の描いた看護記録』【新連載】木痣間 片男
「救急カートすぐ持ってきて!」響き渡るアラーム音、乱れた心電図、苦しむ患者――初の夜勤を緊急事態が襲う…!
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『13.Feb チョコレーション』【第11回】齊藤 俊彦
「すべて最高のスープを作るために試す食材」明らかに、食材を人に見せることに喜びを感じていた
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『薔薇のしるべ』【第10回】最賀茂 真
夫が来たのは一度だけ、私が本当に一人で暮らしているのか、確かめに来ただけ。
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『虹色の魂』【第19回】青居 蒼空
祖母は言った「国と国との戦争で、必ずそこには〝死〟がある」と。僕は祖父に諭された気がして玉音放送の全文を手に取った。
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『東京フェイクLove♡』【第10回】川田 レイ
「ねえ、残り1時間だから、歌はやめてソファで甘えたい」カラオケを切って部屋を暗くし、膝の間からもたれかかると…
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『青の中へ』【第8回】くんぷう
「君との子供が欲しい」──2日間で恋に落ちた二人の愛と聖シュテファン教会のステンドグラスが導いた運命
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『縁 或る武家のものがたり』【第9回】伊藤 真康
「我が殿に一度刃を向けようとも、いずれ必ずや皆残らず味方とする」老将はそう言って落ち延びた敵方の妻子を迎え入れた
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『千恵と僕の約束[人気連載ピックアップ]』【第2回】成田 たろう
「三十歳の誕生日に医者から死を宣告されたことがあるんだ…」結婚前に妻からの告白。気にしていないと即答したが…
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『13.Feb チョコレーション』【第10回】齊藤 俊彦
目の前に出された4つのスープ。――そのうち2つは紛れもなく最高のスープだった
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『喰道楽』【新連載】大藤 崇
大きな金庫にあったのは、宝じゃなくて先祖の日記。中には幕末から昭和にかけての"食"について書かれており…
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『虹色の魂』【第18回】青居 蒼空
「残飯なんか食べて、大丈夫だったの?」「当時は、残飯でも食べられたら幸せだったわ。」――上野駅の地下で暮らしていた戦災孤児…
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『東京フェイクLove♡』【第9回】川田 レイ
添い寝とハグで充分だったのに…イケメンセラピストは突然身体に覆い被さり、そのまま…
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『本音と建前の王国』【新連載】西田 嘉之
本音と建前に分かれた世界。それでも少年はまったくくよくよせず、希望をもって前に進んでいく【児童書】
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『惰走は駛走に変わる』【新連載】大森 是政
横浜貿易を一時止めた根岸競馬場の熱狂――慶応年間の創設から明治時代の皇族・政財界人を魅了した馬かけ文化とは
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『Return Journey』【新連載】福井 研一
最初の異変に気が付いた夜は、カレーを作っていた。芋を乱切りしていると、突然右手の親指と人差し指の間に熱い感覚を覚え…
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『千恵と僕の約束[人気連載ピックアップ]』【新連載】成田 たろう
妻が大好きなはずのお酒に手を付けない。「飲まないの?」「少し違和感があるの」左胸の下に"しこり"のようなものがあり…
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『13.Feb チョコレーション』【第9回】齊藤 俊彦
なぜか妻に対する罪悪感は感じない、それよりもこの後どうなるのかという不安が、恐怖に近い感情に変化して押し上げてくる
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『冬隣』【新連載】順菜
旅先の朝食会場で男性が話しかけてきた。―彼はたった今、会場で彼女とケンカして一人取り残されたばかりだ。なのに私に微笑みかけ…
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『虹色の魂』【第17回】青居 蒼空
祖母が猫を拾ってきた。「昔の自分を思いだして、放っておけなかったのよ」そしてゆっくりと語りだす。
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『訳アリな私でも、愛してくれますか』【新連載】十束 千鶴
「彼女と昨日ヤろうとしたんだよ。病気で片方の、左胸? がないらしくて。きっつ……」漏れ出てくる嗚咽をこらえるしかなかった