大学時代に高額のアルバイトに就けたのだって、進学校からいい大学へ進んだお蔭だ。もっとも大企業や官公庁への就職は端から諦めていたらしく、大学を卒業するとおにいちゃんはアルバイト先にそのまま就職した。姓も変えているのだし、就活をしてみたらどうかという大学の先生やおとうさんの勧めを頑なに拒否したのは、落胆することが怖かったからだろう。もっと言ってしまえば、希望の会社に入れなかったときに、それをおかあさ…
小説
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『春のピエタ』【第11回】村田 歩
兄が家出して5か月。兄の居場所を探るため、秘かに憧れていた兄の彼女に電話をかけてみると、「彼はお元気ですか」と…
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『ヴァネッサの伝言 故郷』【第11回】中條 てい
――弱気な! なぜ我らがいつまでも下手に回らねばならぬのか! 先ほど交わした父とのやり取りが頭を駆け巡っていたところ…
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『月光組曲』【最終回】間埜 心響
「どうして赤やピンクの女の子らしい色の格好をしないの?」「限りなく白紙に近い状態でジャッジするため、私自身は色のない存在でいたいのです」
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『アルゴス』【第16回】宿川 花梨
母は、僕の腕から血を採ると、それをそのまま少女に注射した。「あなたは特別なのよ」―僕は…何者なの?
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『司法崩壊! ~刑務所が足りない!起訴できない!~』【第17回】利根川 尊徳
任期制自衛官経験者を紹介してもらうため、きゃぴきゃぴギャルのメッカ?!舞浜駅で待ち合わせ
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『秘密の恋』【最終回】みね
それで、隕石は落ちたの?―うん、すごい美しかった。…君は死んじゃったの?―たぶん、死んだことがないからわからない。
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『不倫された側[人気連載ピックアップ]』【新連載】及川 夢
お互いパートナーがいたけれど出会ってビビッと来ちゃった2人。そして妊娠発覚!
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『春のピエタ』【第10回】村田 歩
母の事件後、兄は私と違っていじめには遭わなかったようだ。全国指折りの進学校で、育ちのいい優等生に囲まれて…
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『寂しがり屋の森』【第3回】村松 凪
ある年の暮れ、よそに居場所を作っていた父がこの家にいなかったことなんてなかったかのように「ただいま」と帰ってきた
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『ヴァネッサの伝言 故郷』【第10回】中條 てい
鳶色の髪に少し気難しそうな整った顔立ち、立派な身なりのその青年は、バルタザールの姿を見つけると何か物言いたげな様子を見せたが…
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『今は令和と申すのか』【第3回】おおいわ 美紅
お一人様アラフォー女子×織田信長―!? 信長が愛した姫と同じ魂を持つ結迦。「あなたのことを、なぜだが感じてみたいのです…」
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『ジパングを探して!』【第3回】大和田 廣樹
母の葬式後に出てきた23年間分の「家計簿」。これを読んでいるうちに嗚咽がこみあげ涙が止まらなくなり…
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『司法崩壊! ~刑務所が足りない!起訴できない!~』【第16回】利根川 尊徳
女性刑務官の3年以内の離職率は38%。公務員の平均離職率5%程のなか男性刑務官のおよそ3倍!
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『春のピエタ』【第9回】村田 歩
「償う気があるなら、普通払うだろう。そんなんでよく仮釈放が決まったな。」泣きもしないお袋の顔は、自省などとは無縁の顔だ。
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『鶸色のすみか』【第16回】野原 ルイ
彼の奥さんは乳がんの闘病中、豪雨災害で亡くなった。―だが、彼女の遺体が発見された場所で、男性看護師とその車も発見され…
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『ヴァネッサの伝言 故郷』【第9回】中條 てい
さっきの少年がシルヴィア・ガブリエルの弟か……。あれからもう何年も経ってしまったが、ガブリエルとの出会いを振り返りながら…
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『遥かな幻想曲』【第16回】尾島 聡
夜、静寂を破って鳴る電話。「…端的に申し上げます。余命はあまり長くはないかと」凍り付いた、すべてが。
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『毎度、天国飯店です』【第11回】竹村 和貢
朝は故郷から送ってくる米と味噌汁で食事を済ませ、昼は三百円までの食事を学生食堂でとる。
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『犬の三楽斎』【第16回】上泉 護
12歳で嫁をもらった武田の嫡男…それに比べて自分は、姓を捨て、婿養子に行かねばならない。やりきれぬ想いを無理やり呑み込んだ
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『大王の密使』【第4回】都丸 幸泰
「不老不死はもちろん、ある。仏法の中に。仏の中に永遠の生はある」