片倉領では冬の寒さをしのぐのに、紙子の衣装を身につける。厚手の紙に柿渋を引き、乾かしたものを揉んで柔らかくする。また紙を細く裂いたものを機(はた)にかけて織り上げることもする。木綿はたしかに暖かいが、高価で民百姓が普段に身につけられる代物ではないのだ。お方の熱気に儂は呆気にとられて、顔をまじまじと見てしまった。生きいきとしている。江戸に行きたいのか……。行くのを楽しみにしているのか?そう言えば陸…
[連載]幸村のむすめ
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小説『幸村のむすめ』【第19回】伊藤 清美
江戸へ行くお方を見送る阿梅。その眼は瞬きもせず光り、決意を秘めていた。
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小説『幸村のむすめ』【第18回】伊藤 清美
「油をつかわないそうめん」を特産に?悩む片倉重長にお方の提案
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小説『幸村のむすめ』【第17回】伊藤 清美
天下が定まり、戦のない日々。鬼の小十郎重綱は気力がわかず…
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小説『幸村のむすめ』【第16回】伊藤 清美
人質として江戸に留め置かれていたお姑さま。今度は私の番だ…。
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小説『幸村のむすめ』【第15回】伊藤 清美
濃霧にはばまれた手負いの獅子真田勢が行く!ついに大阪城落城!
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小説『幸村のむすめ』【第14回】伊藤 清美
一族もろとも根絶やしにされた豊臣秀次に子孫が!?豊臣家の血を受け継ぐ赤子の運命は?
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小説『幸村のむすめ』【第13回】伊藤 清美
なんと、大坂の町屋に火をかけるよう命じたのは、秀頼さまだった!
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小説『幸村のむすめ』【第12回】伊藤 清美
【時代小説】買い物をした古手屋は、忍びのつなぎの場所だった…
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小説『幸村のむすめ』【第11回】伊藤 清美
【時代小説】手に入れた美しい紅布...「遊女の下衣だったのでは」
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小説『幸村のむすめ』【第10回】伊藤 清美
娘のように愛しいかったが…美しくなっていく阿梅への「苛立たしさ」
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小説『幸村のむすめ』【第9回】伊藤 清美
【小説】衰弱しきった殿の姿…涙をこらえる家臣たちとの会話
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小説『幸村のむすめ』【第8回】伊藤 清美
「知略縦横の名参謀!」語り部たちが談ずる片倉小十郎の過去
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小説『幸村のむすめ』【第7回】伊藤 清美
「我がせがれながら愛想がつきるわ!」病床の殿が声を荒げたワケ
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小説『幸村のむすめ』【第6回】伊藤 清美
「逃げることは許されない」戦に負けた大名の娘は遊郭へ…
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小説『幸村のむすめ』【第5回】伊藤 清美
【時代小説】心根の強い少女への複雑な思い「この子が男だったら…」
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小説『幸村のむすめ』【第4回】伊藤 清美
逃がすこともできたのに…彼女を見て気付いた「阿梅を城にとどめた理由」
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小説『幸村のむすめ』【第3回】伊藤 清美
敵方から託された娘…武将の父の元に生まれた子たちの運命とは
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小説『幸村のむすめ』【第2回】伊藤 清美
雑兵と見えた少年は少女で、しかも、敵将の娘...? これは一体...
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小説『幸村のむすめ』【新連載】伊藤 清美
【小説】「目に鮮やかに焼き付いた」一人の小柄な雑兵の身のこなしとは