蝉しぐれの音色が美しく奏でる頃には、アッキー、ひまり、キーコ、浩司が仲良し四人組となった。それぞれ四人の感情というか、恋とか、愛とかは解らないが、心の天秤は小刻みに揺れながらも平衡を保とうとしていた。アッキーはひまりが好き。そしてキーコはアッキーが好き。ただこれだけなのだが天秤は片方に大きく傾いたり、揺らいだり、忙しそうな時もあり、それなのに平衡のまま、ちっとも動かなかったり。青春のキュンとし…
[連載]ずずず
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小説『ずずず』【第43回】草間 かずえ
「涙でぐちゃぐちゃ」…仲良し四人組の青春物語が幕を開ける
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小説『ずずず』【第42回】草間 かずえ
精神科に入院していた母が退院した。でも、悲しい知らせが…
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小説『ずずず』【第41回】草間 かずえ
演奏会への参加を諦めていたアッキーママだったが…
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小説『ずずず』【第40回】草間 かずえ
「とっても美味しいよ」アッキー人生初の衝撃的な出来事
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小説『ずずず』【第39回】草間 かずえ
まずい、やばい、どうしよう…アッキーはピンチを悟った。
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小説『ずずず』【第38回】草間 かずえ
「そんなのわかんないよ。心の中まではのぞけないよ」
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小説『ずずず』【第37回】草間 かずえ
前歯一本「オカリナ演奏会なんてどうだい?」田畑さんの返事は
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小説『ずずず』【第36回】草間 かずえ
「誰にも言ってないのよ」大滝ナースはある秘密を打ち明けた。
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小説『ずずず』【第35回】草間 かずえ
双極性障害の患者は、気分が良ければ良いほど注意が必要よ。
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小説『ずずず』【第34回】草間 かずえ
「保護入院?拘束?」大滝ナースは微笑みながら平然と答える。
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小説『ずずず』【第33回】草間 かずえ
ひまりはアッキーママの気持ちを全て解っているような気がした
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小説『ずずず』【第32回】草間 かずえ
【小説】俺たち双極性障害は、普通に暮らすことが出来ないよな
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小説『ずずず』【第31回】草間 かずえ
【小説】素直に心を開いて解らないことは何でも聞こうと思った
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小説『ずずず』【第30回】草間 かずえ
【小説】ひまりやアッキーに、たまらなく会いたくなった。
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小説『ずずず』【第29回】草間 かずえ
【小説】メリーゴーランドのような極上の人生の始まりだった。
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小説『ずずず』【第28回】草間 かずえ
【小説】大滝ナースの勢いが…「予約が取り消されてもいい?」
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小説『ずずず』【第27回】草間 かずえ
【小説】大滝ナースが来て…「アッキーママは特別室に移動よ」
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小説『ずずず』【第26回】草間 かずえ
【小説】ノートに「自殺」の文字が…「そんなことある訳ない」
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小説『ずずず』【第25回】草間 かずえ
【小説】「双極性障害」…アッキーはノートから目をそらした
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小説『ずずず』【第24回】草間 かずえ
「図書館で病気のこと調べてみる」ひまりはやけに積極的だった