井原大輔(いはらだいすけ)は福岡県大牟田市の出身で、国立大学を卒業後、日本の大手商社である七洋(しちよう)商事に一九七〇年に入社した。東京本店物資本部に配属されて五年目になる。身長は一七三センチとそう大きい方ではないが、大学でアメラグ(アメリカンフットボール)をやっていた関係でがっしりとした体躯である。七洋商事は世界各地にビジネスを展開しているが、近年は特にアフリカのフランス語圏を重点的に攻める…
[連載]カスバの女
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小説『カスバの女』【第5回】竹中 水前
日本食のあとは、やはりひかえめな日本人の女だ。酔いと共に男は夜のパリへと繰り出していく
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小説『カスバの女』【第4回】竹中 水前
薄紫のドレスを試着しようと試着室に入ると突然正面の姿見が開き赤鬼のような顔をした男が…
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小説『カスバの女』【第3回】竹中 水前
「今後、主人と一切会わないでください。きっぱり別れてください」—彼には妻子がいる。ある日、ドアを開けるとそこには…
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小説『カスバの女』【第2回】竹中 水前
不倫していることを母に打ち明けた。「そんな交際は絶対にやめなさい。お母さんと同じ道をたどるよ」と止められたが…
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小説『カスバの女』【新連載】竹中 水前
アルジェリア国王アンリー二世がおめかけさんに与えたシュノンソー城。これにおきさきは怒りの日々を送っていたところ…