下原先生との出逢いある春の日、先生が後ろに引っ張られてこけそうな程の大荷物を持ってきた。その正体は何十キロもある重い顕微鏡だった。先生は私に春の花を顕微鏡で見せてくれるためだけに持ってきてくれたのだ。春なのに先生は汗をびっしょりかいていた。もちろん「ありがとう」の気持ちはあったが、それよりも私は先生の体力に驚いた。私はひどい生徒だ。どんな名前の花だったかは覚えていないが、黄色い花だった。顕微鏡で…
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