茜色の風の時代「ねえ。お茶でも飲みに行こうよ」講義が終わると、真美は周りの何人かに声をかけた。そのうちの七、八人が反応して、移動を始める。「ふみも行くよ」私も？ 返事をするより早く真美は私の腕をつかんだ。風が吹いた。桜の木は、とうに葉桜になっていた。 おしゃれなカフェに移動した。私は物珍しく、辺りをきょろきょろ見回した。「知っている？ このカフェで、ソーダ水を頼むと、店員がその人の雰囲気に合わせ…
新着記事一覧
-
小説『一陣の風』【第3回】
「神様、奇跡をありがとう」コミュ症少女の大学生活は…
-
エッセイ『カメの歩いた英語道』【第3回】
当時の極細英語環境の上に、治せないさぼり癖...英検1級合格は如何に
-
エッセイ『金魚』【第4回】
ヘビーユーザーが語る、大分県の知られざるカボス事情
-
小説『瞑想物語』【第5回】
毒親に悩まされる少女にしか聞こえない謎の声「ひょっとして憑依してる？」
-
小説『飛蝶』【第5回】
「主人公の気持ちが掴めない」筆の進まぬ小説家が想起したのは…
-
小説『赤い毒に揺られて』【最終回】
「君の事を息子だと思っていいかね？」…突如訪れた今生の別れ
-
ビジネス『相続不動産のことがよくわかる本』【第8回】
「相続対策で不動産に投資する」とは、どのようなことなのか？
-
エッセイ『生の希望 死の輝き』【第6回】
「絶望の中に突き落とされている」…デイケアに集団療法が必要なワケ
-
エッセイ『アルコール依存症だった私』【第5回】
「破産か夜逃げか、時には自殺も考えるように」…アルコールの恐怖
-
エッセイ『酒とそばと』【第3回】
「今ならアルコール依存症」…将軍秋山好古の酒豪っぷりとは
-
小説『残念ながら俺は噓つきだよ』【最終回】
【小説】「どうして」…父親に会うと慌てて逃げ出した恋人
-
評論『気ままとレガシー 北米ローマンス』【第4回】
日本人の外見なのに内面は...日系二世へのカルチャーショック
-
小説『ブ・デ・チ【文庫改訂版】』【第4回】
【小説】いじめられっ子がバレーボール部でした「自己紹介」
-
小説『エンゲージ・リング』【第4回】
「ゆっくり考えてくれればいいから！」久々の再開に恋展開...!?
-
エッセイ『77才からの便り 晩送歌』【第5回】
大きなあめ玉をカナヅチで割る少女…「7つ」に割っているワケ
-
小説『雷音の機械兵』【第6回】
【小説】ついに手遅れを悟った少女…「毒を盛られていたか」
-
小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第4回】
【小説】汚れた衣服を全部脱いで「竜の泉」に入れと言われ…
-
小説『白い噓』【第4回】
【小説】白血病の女性「自分は捨て子だから」凄まじい生い立ち
-
小説『除霊堂奇譚』【第3回】
【小説】恐ろしい…中年男性「もう、外には出られないんだよ」
-
小説『泥の中で咲け』【第13回】
超就職氷河期…新聞販売員をリストラされた男の凄まじい日常
