【前回の記事を読む】女が言ってほしいのは、「彼女は特別ではない」ではなく、「君は特別な人だ」なのに征児と初めて親しく口を利いたのは、三度目に《千一夜劇場》を訪れた晩のことだった。劇団員の中に、ちょうどその日が誕生日だという者がいるということで、団員たちと一部のファン数名で、舞台がハネたあと小さなお祝いの会が開かれることになったのだ。オーナーの計らいで翔太と菫子、加代子もその会に呼ばれた。劇場の客…
薔薇の記事一覧
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小説『薔薇のしげみ』【第4回】間埜 心響
「来られないって聞いて、ものすごく落胆した自分に気づいたんだ」心配でたまらなかったと言う彼。私の家に突然来て…
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小説『薔薇のしるべ』【最終回】最賀茂 真
「まさか、もう時効だからと、私を呼んだのじゃないでしょうね……」冗談とも取れる言い方だったが、下から据えた目は――
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小説『薔薇のしげみ』【第3回】間埜 心響
女が言ってほしいのは、「彼女は特別ではない」ではなく、「君は特別な人だ」なのに
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小説『薔薇のしるべ』【第11回】最賀茂 真
もう学生の頃とは違う――彼女の反応を見て、自分がとってしまった振る舞いに恥ずかしさと後悔の気持ちが揺らぐ
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小説『薔薇のしげみ』【第2回】間埜 心響
翔太が菫子を追い、完全に翔太が追えないほどには離れないように菫子が逃げる。この構図は高校時代から全く変わっていない
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小説『薔薇のしるべ』【第10回】最賀茂 真
夫が来たのは一度だけ、私が本当に一人で暮らしているのか、確かめに来ただけ。
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小説『薔薇のしげみ』【新連載】間埜 心響
馬車の行く先は巣鴨。汚れた作業服を脱ぎ捨て、六時七分の外回りに乗れば六時半の開演に間に合う。
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小説『薔薇のしるべ』【第9回】最賀茂 真
バラを通して心が交わる瞬間、そして"演技"を越えた本当の声──二人の距離はまたあの頃みたいに戻れるのか…
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小説『薔薇のしるべ』【第8回】最賀茂 真
あんなに一緒だったのに。月日が二人を分かち、別人のように見えてしまうほど残酷に時は経ってしまった。
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小説『薔薇のしるべ』【第7回】最賀茂 真
薔薇を、私の薔薇を見ている! それほど熱心に見てもらえるなんてと、突然喜びが湧いてきて…
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小説『薔薇のしるべ』【第6回】最賀茂 真
この日をどれほど切望してきた事だろうか。だが一方には、それを恐れる心が…。堰が切れるように、固く誓った事までも…
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小説『薔薇のしるべ』【第5回】最賀茂 真
まだ着いたばかりなのに、今にも帰るような話になってしまったのを悲しく思った。
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小説『薔薇のしるべ』【第4回】最賀茂 真
「泊めていただけるという事かしら?」 その声色は、本心を隠すようにしゃがれていた。
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小説『薔薇のしるべ』【第3回】最賀茂 真
「あの手紙が届いた時、一体何の事かと思ったわ」 薔薇が断ち切られた時間を再びつなぐ…
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小説『薔薇のしるべ』【第2回】最賀茂 真
青いシャドーに真紅のルージュをひいた友人。二十年ぶりの再会に嬉しいはずが…
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小説『薔薇のしるべ』【新連載】最賀茂 真
庭仕事をしていると誰かが訪れた気配がして見に行くとそこにいたのは…