【前回の記事を読む】馬車の行く先は巣鴨。汚れた作業服を脱ぎ捨て、六時七分の外回りに乗れば六時半の開演に間に合う。元々、特に演劇好きだったわけではない。三年ほど前、たまたま千田オーナーの知り合いだった高校時代からの友人・鮎川翔太(あゆかわしょうた)に《千一夜劇場》で開催されるアマチュア劇団の公演に誘われ、「一度くらいなら」と付き合ったのが始まりだった。それまで生の舞台劇は一度も観たことがなかった。…
薔薇の記事一覧
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小説『薔薇のしげみ』【第2回】間埜 心響
翔太が菫子を追い、完全に翔太が追えないほどには離れないように菫子が逃げる。この構図は高校時代から全く変わっていない
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小説『薔薇のしるべ』【第10回】最賀茂 真
夫が来たのは一度だけ、私が本当に一人で暮らしているのか、確かめに来ただけ。
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小説『薔薇のしげみ』【新連載】間埜 心響
馬車の行く先は巣鴨。汚れた作業服を脱ぎ捨て、六時七分の外回りに乗れば六時半の開演に間に合う。
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小説『薔薇のしるべ』【第9回】最賀茂 真
バラを通して心が交わる瞬間、そして"演技"を越えた本当の声──二人の距離はまたあの頃みたいに戻れるのか…
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小説『薔薇のしるべ』【第8回】最賀茂 真
あんなに一緒だったのに。月日が二人を分かち、別人のように見えてしまうほど残酷に時は経ってしまった。
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小説『薔薇のしるべ』【第7回】最賀茂 真
薔薇を、私の薔薇を見ている! それほど熱心に見てもらえるなんてと、突然喜びが湧いてきて…
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小説『薔薇のしるべ』【第6回】最賀茂 真
この日をどれほど切望してきた事だろうか。だが一方には、それを恐れる心が…。堰が切れるように、固く誓った事までも…
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小説『薔薇のしるべ』【第5回】最賀茂 真
まだ着いたばかりなのに、今にも帰るような話になってしまったのを悲しく思った。
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小説『薔薇のしるべ』【第4回】最賀茂 真
「泊めていただけるという事かしら?」 その声色は、本心を隠すようにしゃがれていた。
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小説『薔薇のしるべ』【第3回】最賀茂 真
「あの手紙が届いた時、一体何の事かと思ったわ」 薔薇が断ち切られた時間を再びつなぐ…
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小説『薔薇のしるべ』【第2回】最賀茂 真
青いシャドーに真紅のルージュをひいた友人。二十年ぶりの再会に嬉しいはずが…
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小説『薔薇のしるべ』【新連載】最賀茂 真
庭仕事をしていると誰かが訪れた気配がして見に行くとそこにいたのは…