(4)私はふと、気がかりになっていたことをおもい出した。「羊七(ヤンチー) ――」「うン?」「虎だとか、象だとかの肉をさばいたことは?」「ない」即答である。「ほかに、肉をさばく職人はいるんですか?」「いない。少なくとも、おれが知っているかぎりではな。おまえの屋台もそうだし、西山楼で使う肉も、ぜんぶおれがやっている」十年来、漁門ではたらいている羊七(ヤンチー)が言うのだから、まちがいあるまい。「ど…
歴史の記事一覧
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小説『花を、慕う』【第29回】堀田 冀陸
世の中をうまくわたろうというのなら、思ったままを言うものではない。
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小説『高梁川』【最終回】白神 松男
借金が払えずいつの間にか夜逃げしていなくなったりする農家
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俳句・短歌『歌集 風音』【第4回】松下 正樹
歌集「風音」より三首
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歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第24回】新妻 健
仏教の不殺生の理念に沿うべく菜食主義者だった賢治
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小説『高梁川』【第26回】白神 松男
ただし、男のちょんまげは廃止されている。
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歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第23回】新妻 健
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
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歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第22回】新妻 健
観音の力による死の除去を願う心
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小説『花を、慕う』【第28回】堀田 冀陸
自分たちにとって利用価値があるかどうか、それだけだ
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小説『高梁川』【第25回】白神 松男
農民とは言え、郷士という武家と同じ苗字帯刀を許された家柄
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俳句・短歌『歌集 風音』【第3回】松下 正樹
歌集「風音」より三首
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歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第21回】新妻 健
日本においても法華経の影響力は大きい。
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小説『高梁川』【第24回】白神 松男
穏やかな人間性が気に入られたのか、以後親しくつき合う間柄になった
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歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第20回】新妻 健
生きて恥をかくよりはと、『未来の縁』をたのむ愚かな心から実行した
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歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第19回】新妻 健
恋の迷いは悟りの世界への架け橋
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小説『花を、慕う』【第27回】堀田 冀陸
人生を変えるほどの出会いには、火花のごときものが走って
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小説『高梁川』【第23回】白神 松男
当時は「茶の湯」をたしなむことが上品な趣味
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俳句・短歌『歌集 風音』【第2回】松下 正樹
歌集「風音」より三首
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歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第18回】新妻 健
男女が思いつめ、同意の上で、しかも一緒に死ぬ事件
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小説『高梁川』【第22回】白神 松男
高梁川は江戸時代から現代にいたるまで日本経済に大きくかかわってきた
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歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第17回】新妻 健
心中は窮してするものではない。むしろ幸せの絶頂でするもの