(7)「寺であずかってくれませんか」とたのみ込むと、住職は、はたして、しぶい顔をした。「ほかならぬ叙達(シュター)の頼みでもあるし、与力してやりたいのはやまやまだが、この寺には、出家したての小坊主も多い。こんなに美しいお嬢さんが、寺に寝泊まりしているとわかれば、修行のさまたげになる」「はい……」それは、もっともなことである。「このところは僧録司(そうろくじ) (寺院を統括・監督する役所)の目も、…
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小説『花を、慕う』【第40回】堀田 冀陸
「できるはずもない。人助けなど」…自分の無力さが身にしみた
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小説『花を、慕う』【第39回】堀田 冀陸
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人生論『神からの自立』【第2回】岡本 浩作
人類は勇気を出して、この道から離脱しなければならない。
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第6回】阿佐見 昭彦
日本建築界の長老に才能を認められた若き写真家
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人生論『神からの自立』【新連載】岡本 浩作
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第5回】阿佐見 昭彦
ポルトガル民謡ファドの流れる開店前のバー《昴》にて
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第4回】阿佐見 昭彦
「レゾンデートルを守らねば!」74歳・美術評論家の画策。
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俳句・短歌『歌集 風音』【第7回】松下 正樹
歌集「風音」より三首
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小説『花を、慕う』【第37回】堀田 冀陸
少女の顔が曇った…「大丈夫、ここは人さらいが来ない場所だ」
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小説『花を、慕う』【第36回】堀田 冀陸
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第3回】阿佐見 昭彦
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歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【最終回】新妻 健
墓地に死者の霊魂が…「身近な先祖」の伝統が生まれた背景とは
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小説『花を、慕う』【第35回】堀田 冀陸
この娘は売り飛ばされる…妹のおもかげが少女に重なって見えた
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第2回】阿佐見 昭彦
他殺の線が完全に否定されているわけでもない。
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【新連載】阿佐見 昭彦
ロンドンの高級住宅に一人で住む老人の身に何が起こったか?
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俳句・短歌『歌集 風音』【第6回】松下 正樹
歌集「風音」より三首
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小説『花を、慕う』【第34回】堀田 冀陸
手わたされる銀は、ひき裂かれた親子の、泪の結晶かもしれない
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歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第33回】新妻 健
徹底して苦難に殉ずるところに、絶対主体の生きざまが輝く
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小説『花を、慕う』【第33回】堀田 冀陸
あれは、人のやることじゃない。ひとでなしだ。