純二郎は瑠璃にすまなさそうな顔をして、「ついつい長話になり、申し訳ございません。こんな立ち入った話は病院ではいつもしません。昨晩兄から、お母さんが空襲の語り部をされていたと聞き、そういえばテレビに出ておられたと気づいたものですから……。お引き留めして申し訳ございません」と謝った。瑠璃が文子のベッドに戻ると、既に夕食が配膳されていた。「瑠璃、どこに行っていたの?」「廊下の自動販売機の前で紅茶を飲ん…
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腹部超音波検査で膵臓付近に〝しこり〟らしいものが見えるということで再検査をすることに…
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小説『氷上の蠟燭』【第7回】安達 信
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小説『氷上の蠟燭』【第5回】安達 信
「人間ドックで膵臓癌の疑いありとの検査報告書が届いたんだよ」と相談を受け…
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小説『氷上の蠟燭』【第4回】安達 信
合唱コンクールで歌う楽曲…楽譜を見た顧問はため息をついた
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小説『氷上の蠟燭』【第3回】安達 信
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小説『鋲【文庫改訂版】』【第7回】菜津川 久
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小説『氷上の蠟燭』【第2回】安達 信
【小説】家族で食べるブリしゃぶ。思い出話で盛り上がるも、義母の膵臓癌を意識してしまい…
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小説『鋲【文庫改訂版】』【第6回】菜津川 久
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エッセイ『私の戦争体験』【最終回】坂田 朱美,德重 心平
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小説『氷上の蠟燭』【新連載】安達 信
【小説】人々の怨恨の煙火が、まるで青白い紫陽花のように美しく…
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小説『鋲【文庫改訂版】』【第5回】菜津川 久
飛行機と機関銃の轟音…“妹を死なせた”ぼくが母に伝えた言葉
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エッセイ『私の戦争体験』【第5回】坂田 朱美,德重 心平
運動靴の配給くじに当たって大喜び!お母ちゃんに早く見せたくて
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小説『鋲【文庫改訂版】』【第4回】菜津川 久
昼休み、警戒警報。「下校せよ」の指示で、妹を連れて走るも…
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エッセイ『私の戦争体験』【第4回】坂田 朱美,德重 心平
復員した父が差し出した金平糖と乾パン…「戦争は終わったんだ」と思った瞬間
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小説『鋲【文庫改訂版】』【第3回】菜津川 久
え、立ち退き!? 「焼けたと思えばいいんじゃないですか」焼け残ったこの家を米兵が目につけて
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エッセイ『私の戦争体験』【第3回】坂田 朱美,德重 心平
【絵本】「あのときのことを思い出すと今でも胸がどきどきします」