【前回の記事を読む】「母親を気に入ったのはなぜ?」と聞くと「母親の着ていた最新型の水着姿が、兎に角、眩しかった」と答えた父親たかちゃんのお婆さん、父親の母親は、偏屈でおかしな人だった。過去の若い時に花柳界にいた事で、兎に角、顔が広く、お茶やお花、お稽古事と、色々な知人が多く、果ては政治家などにも知り合いがいた。旋盤工の夫、たかちゃんのお爺さんが亡くなった後、お婆さんは息子たちの恩給を貰いながら生…
戦争の記事一覧
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小説『たかちゃん幻想絵巻』【第7回】齋藤 務
祖母はおかしな人だった。少女の小さな体に木箱を背負わせ、用心棒代わりに連れ歩く。行く道は獣道で、うっかり足を滑らせれば…
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小説『ヤモリの慟哭』【第2回】緒方 樹人
戦争で一番大事な武器はそろばん。「覚悟も大事だが...」かつて海軍大尉だった伯父の言葉に納得した。
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エッセイ『涌き立つこころありて』【第2回】玻璃 槐
槐は死者を送るというとても大切な場に立ち会い、社会人の役割を果たせたようで誇らしく思った。そして一人前になったと思った
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小説『しあわせについて』【第6回】杉野 六左衛門
「午後3時過ぎの少し赤味がかった黄色」で歌声を重ねる──先生の指導のおかげで音楽が出来上がっていく様子を初めて経験した
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小説『たかちゃん幻想絵巻』【第6回】齋藤 務
「母親を気に入ったのはなぜ?」と聞くと「母親の着ていた最新型の水着姿が、兎に角、眩しかった」と答えた父親
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小説『ヤモリの慟哭』【新連載】緒方 樹人
【ノンフィクション】「これを届けていただきます」渡されたのは『石鹸』と刻印された大量の木箱。その中身は…
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エッセイ『涌き立つこころありて』【新連載】玻璃 槐
今できること、それはエッセイを書くこと――80歳を迎える槐に刻まれた戦争の記憶。現在の世界情勢を見て、彼女は何を思うのか
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【最終回】倉田 裕美
新卒の学生でさえかなり苦戦を強いられた就職氷河期に高卒で、技術も資格もない46歳専業主婦の私が就職した先は…
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第13回】倉田 裕美
一カ月で十キロもやせ、外見がガリガリになった夫。ただ事ではないと感じ、一番先に癌を疑った。病院へ行くよう強く言った結果…
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第12回】倉田 裕美
英会話学校の年に一度のスピーチコンテストでクラス代表に選ばれ全国大会出場へ。三人の子供たちを連れて会場へ行くとまさかの…
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第11回】倉田 裕美
女親には想定外だった息子の行動――親の言いつけをトリプルで反故にしてまでやりたかったこと、それは…
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第10回】倉田 裕美
「お父さん、へたくそー」黄色と黒の野球帽に黄色いバットを握った息子と野球ごっこをすることが子供を得た夫の至福の時
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第9回】倉田 裕美
子供を死産して二年後、やっと初めての子供に恵まれた。キラキラした瞳と、赤ちゃん独特の甘い匂いが幸せをもたらしてくれ…
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第8回】倉田 裕美
最初の妊娠は流産、二度目は死産だった。その夜は隣室から聞こえてくるよその赤ちゃんの元気な泣き声がつらく布団をかぶって泣いた
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第7回】倉田 裕美
【大学入試失敗➡高卒就職】「高卒だから…」単純作業ばかりの毎日から、人生を変えた小さなきっかけとは。
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第6回】倉田 裕美
十六歳。遅くなった部活の帰り道、金木犀の花の香りに魔法をかけられ、互いの気持ちを…高校一年生の初恋だった
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第5回】倉田 裕美
森永製菓の丸い地球儀の形をした大きなネオンサイン――暗い夜空にまるで玩具のように明るく輝いていた
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第4回】倉田 裕美
朝方、はっとして目が覚めた。自分の爪先に、濡れた何かが当たる…「キャー!」――それは想像もしない光景だった…
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第3回】倉田 裕美
幼かった自分は実際に戦争を見てはいない。だが残像だけはぼんやりと見ていたような気がする
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小説『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』【第2回】倉田 裕美
戦争が叔父の人生を狂わせ、父と母はその叔父に翻弄されて苦しく長い年月を送ることとなった