【前回の記事を読む】「一車線規制…これがお母さんの状態や。」と娘に言った。三車線が二車線になって渋滞。さらに進んで二車線が一車線になると…昨日は大阪へ行った。割と重要な話があって、協議そのものは日帰りの時間内に収まるものであったが、顧問会計士の先生が帰ったあと更に話したいものが出るかもしれず、1泊の予定をしていた。午後に大阪から良子に電話し、様子を聞くと、「まあまあ」という。その声音が沈んでいた…
医療の記事一覧
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第38回】野村 よし
妻はお茶の「準教授」資格を持っている。お花でも師範だ。私は妻がやっていることに無能だ。
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第37回】野村 よし
「一車線規制…これがお母さんの状態や。」と娘に言った。三車線が二車線になって渋滞。進んで二車線が一車線になると…
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第36回】野村 よし
あの饅頭がいけなかったんだ。ゼッタイ、おなかいっぱい食べてはいけないと、先生に言われた。
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第35回】野村 よし
「開けてみると新札で50万入っていた。…はは、何を買うつもりやったんかなあ。」妻を亡くした友人が食器棚で見つけた紙袋は…
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第34回】野村 よし
妻の冴えない表情が、私の心を重くしていた。今回私の悪い予感はすべて当たった。それを考えるとぞっとした。
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第33回】野村 よし
妻は明らかに好転していた。懸案はオナラである。まだ出ない。早く出てほしい。促すように私は見本を一発やった。
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第32回】野村 よし
昨晩集中治療室に入った妻。疲れてはいるのだろうが、それ以上に“うんざり”しているようだった。いつも笑顔の妻が無表情だった
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第31回】野村 よし
「今夜直ちに手術するしかない」!? 退院予定日が決まるほど回復していたはずなのに。病院に到着すると、妻がICUで…
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第30回】野村 よし
姉は「みんなが私をボケとる言うとること、私はちゃんと知っとるでよ」と言う。私は姉がボケてもさほど辛くはなかった。なぜなら…
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ビジネス『改訂版 未来の医師を救う 医療事故調査制度とは何か』【新連載】小田原 良治
きっかけは一人の医師の逮捕だった。当時の正直な感想は「これでは手術などできなくなる」。――医療事故調査制度創設までの軌跡。
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第29回】野村 よし
そんなことしたら、お父さんが病気になってしまう――。「願いのために犠牲を捧げる…妻が退院するまでだ。一生というんじゃない」
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第28回】野村 よし
これだと、昨日入院したばかりの妻との面会に間に合わない。兄の骨を拾うことはできないが、火葬場から空港へ引き返し…
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第27回】野村 よし
「伯父さんが亡くなった」「お母さんが入院した」…娘から立て続けに入った連絡。
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第26回】野村 よし
妻が先に逝ったら、どう生きれば良い? 生きるのがめんどくさくなるだろう。三回忌を終えたら、あとを追おうかな、なんて…
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第25回】野村 よし
水槽から跳びだしたハヤが床に…。妻が明日退院するというときに、何か、「いけにえ」になってくれた気がした。
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第24回】野村 よし
病院を出てぐるっと裏へ回ると、海が見える。妻は「いつもここへ来ている」と言って微笑んだ。こんなに笑顔の可愛い女だったのだ
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第23回】野村 よし
妻は「散歩する」と言って立ち上がった。私たちは後ろに続いた。妻が、やせ細ってしまったように見えた。
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第22回】野村 よし
元気な声を期待して「どう?」と声を掛けると、妻はわずかに首を振って「すべて吐いた」と言った。点滴も再び装着されていて…
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第21回】野村 よし
妻のオナラが待ち遠しい。「出た?」と尋ねるも、妻は首を振った。翌日も「まだ出ない」。今やそれが最大の関心事だった。
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第20回】野村 よし
随分日時を要した。救いは、妻が首尾一貫、明るかったことである。今日も手を振って、笑顔で手術室へ入って行った。