帰る道すがら、ある光景に出くわした。人通りの少ない路上の片隅で、一組の母と子が体を寄せ合って座っていた。彼女たちの前には、破れかけた紙に、「ギブミー・ア・ペニー」と書かれてあった。そこで立ち止まって、一瞬体が動かなかった。「えっ、ここで何しているの?」と思った。その状況が、全くわからなかった。ホテルに帰ると、涙が溢れ出てきた。その質問をもう一度繰り返した。自分なりに答えを見いだそうとすればするほ…
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評論『今の手話通訳者を専門職として位置づけるには[コンテスト特集]』【第4回】横山 典子
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小説『お母さんの煮しめ[コンテスト特集]』【新連載】江川 知弘
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ビジネス『今の手話通訳者を専門職として位置づけるには[コンテスト特集]』【新連載】横山 典子
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エッセイ『貧しさは人生の花』【第15回】伊藤 フサ子
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