山手線で巣鴨から新宿までは七駅ある。巣鴨の村上家から、有梨と一緒に駅まで歩いた風間は、駅前に着いたときすでに後悔する気持ちになっていた。電車は混んでいるだろうな。西に傾いた陽を見ながら、風間はコートの下で首をすくめた。帰りにはもっと混んでいるだろう。風間は有梨の無邪気な横顔をチラッと見た。日ごろはにかむ癖のある有梨は今日ははしゃいでいる。父親には余り構ってもらえない彼女は、風間にまとわりついた。…
新着記事一覧
-
小説『百年後の武蔵野』【第34回】栗田 哲也
【小説】電車内の異臭に驚愕。有梨の手を引っ張って降りようとするが…
-
エッセイ『きょうは着物にウエスタンブーツ履いて』【第7回】矢作 千鶴子
学芸会の配役発表で名前を呼ばれず…自分の本当の使命とは?
-
健康・暮らし・子育て『未来の医師を救う医療事故調査制度とは何か』【第33回】小田原 良治
医療法改正案へ…「厚労省で室長を怒鳴った」の真偽は?
-
エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第13回】朝日奈 孝彦
4階建てのビルの高さからの飛び降り…生存率の高さに驚愕!
-
エッセイ『音楽のジャポニズム!~考証・三浦環』【第35回】田辺 久之
朝ドラ『エール』の三浦環…離婚騒動の顛末、母との誓いとは?
-
小説『桜舞う春に、きみと歩く』【第8回】風海 小陽,佐田 義尚
ガウチョパンツの裾から油ではないものが…「ケガしてるやん」
-
実用『才能開花 ―親子の未来をひらく生年月日占い―』【第7回】上原 千佳
タイプ3【三赤強人】好奇心旺盛な人。ラッキーカラーは…
-
エッセイ『眼(あい) 天使が語った道しるべ』【第2回】ちさ&タモツ
迷ったときに人が取る態度は2つ。人に尋ねる、もう1つは…
-
エッセイ『水平思考で社会問題を詠み解く』【第6回】村瀬 英晃
温暖化対策に1兆7500億円を投じるはずが、福島の事故で…
-
エッセイ『破壊から再生へ』【第3回】橋岡 蓮
「今、1番欲しいものは?」私は暖房器具よりも愛が欲しい…
-
俳句・短歌『歌集 淀川。よ』【第26回】矢嶋 博士
歌集 「淀川。よ」【平成三十年・2018年】より 三首
-
エッセイ『もう一度かあさんの聲が聴きたい』【第8回】法邑 美智子
かあさん、最期くらい子供たちに甘えてほしかった
-
小説『ずずず』【第26回】草間 かずえ
【小説】ノートに「自殺」の文字が…「そんなことある訳ない」
-
小説『眷属の姫』【第2回】如月 来夢
異常現象の中、一人の少女が選ばれた。名前を呼ぶ声の主は…
-
小説『揺れ動く女の「打算の行方」』【第7回】松村 勝正
神戸の空気が好きだった。広がる海が横浜を思い起こさせた
-
小説『空虚成分』【第23回】媛 ひめる
「くしゃみさんて、彼女います?」家がクリスマスに湧くなか…
-
俳句・短歌『句集 抱く』【第26回】松永 みよこ
句集「抱く」より三句
-
小説『ぽぽとくるのしあわせのばしょ』【第9回】かんの ゆうこ
トコトコトコトコ……ぽぽの大好きな散歩。安心の場所。
-
小説『守護霊塾』【新連載】上川 レイ
「受かった!」…やはり、いつまでも既読にはならなかった。
-
小説『ショー失踪す!』【第15回】コミ―
「ショー、ショー、ショー!」自転車を漕いで叫び続けたが…