人を見つめる
人生ゲーム
誰でも生きている間に迷うことがある。自分の中に磁石を備えており、迷いにくい人もいる。そんな人でも自分の持つ磁石が狂って、違った方向に導かれてしまうこともある。
磁石はいつも正確なわけではない。迷ったときに人が取る態度は、大きく分けて二つ考えられる。一つは立ち止まって考え、方向を人に尋ねて確かめる人。もう一つは立ち止まらずに、自分で考えながら進む人。迷っている間の人の心は揺れている。
不安定な状態である。揺れていると、体に影響が出る。鼓動が速くなる。血液の流れが速くなる。早く安定した状態を取り戻そうと、体全体で焦っている。
こんな状態が長く続くはずがない。自然の流れの中で、自然界のどんな物も、長い間揺れていることはないのだ。地震でも風でも不規則な揺れは、自然に止まるときが来る。
永遠の鼓動は、不規則な揺れではなく、規則正しい運動として存在してきた。迷いはどんな場合でも、一時的な現象だ。落ち着くときが必ずやってくる。