玄関で五郎八が取り次ぎを頼むとすぐに番頭が挨拶に来た。まもなく主と主の嫁である信長の叔母が来て奥座敷に通された。いつものことである。一通りの挨拶が済むと茶室で茶を立てられ戴く。吉法師はこれが嫌でずっとここに来ないでいた。五郎八が付き人になってから月に一度は来るようになっていた。半年前からのことである。大橋屋の座敷にある珍しい美術品、茶道具を見ることも楽しいと思うようになった。大橋屋の主よりも五郎…
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