俺に太田の名を捨てよ……と申すか……。源五郎の性格では、父兄に考え直すよう懇願するなどあり得ぬ事である。無表情を取り繕ってはいたが、奥歯を噛みしめ、動揺をひた隠した。まだ太田の跡取りは俺しかいないにもかかわらず、それを養子に出すなどと……。そこまで俺を遠ざけようとするか……。事ここに極まれり……。源五郎はやけっぱちになり、「分かり申した! しかし供回りの者も使者も不要! それがし一人にて松山に行…
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