私は心配どころか、この子の息が止まったらどうしようと恐怖でした。寮長は救急車の手配をするため職員室に走り、私はお兄ちゃんを抱きかかえ救急車が着くだろう玄関先に向かいました。抱きかかえると、彼の腕の皮膚はざらざらしていました。生気が全く感じられません。人の肌とは思えない感触に、一刻を争う事態だと分かりました。お兄ちゃんの意識も薄れていき、それでも、ただ生きようとする呼吸だけが続いていました。ぐった…
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