絵本・漫画 健康・暮らし・子育て 絵本 教育 2024.09.17 お米の始まりは、もみ選び。人も、牛も力を合わせて、緑ゆたかな田園風景は生まれる。 おこめができるまで 【第1回】 みうら やすよ おいしいお米は手間ひまかけて この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 八十八もの工程におよぶと言われる日本の米づくり。知っているようで知らない、それぞれの作業を水彩画とともにわかりやすく解説しています。ページをめくるごとに田んぼの姿が変わっていく、絵巻物のような絵本です。日本の農業の原風景を伝え、食べ物に感謝する心を育みます。※本記事は、みうらやすよ氏の書籍『おこめができるまで』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 おこめができるまで 写真を拡大 写真を拡大
小説 『春のピエタ』 【第7回】 村田 歩 刑務所で、お袋と13年ぶりに対面…こんなに小さな女だったか―。あの頃、生活が苦しく、いつも歯を食いしばっていたお袋は… 俺たちは婆さんより早く呼ばれた。刑務官に案内されているとき、初めて親父が落ち着かない様子を見せた。首から下は先を行く刑務官に素直に従っているのに、首から上はまるで道を見失ったかのようにあたりをきょろきょろ見回している。勝手が違う、といった顔だ。俺は急に不安になった。悪い想像が浮かぶ。たとえばお袋は急病で、敷地内の医務室のベッドで身動きできなくなっているのではないか。だからいつもの面会室で会うこと…
小説 『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』 【第39回】 行久 彬 「あんさん、独身やなかったの?」――鳩が豆鉄砲を食らったようにポカンとする再三食事の誘いをしていた妻子持ちの主任 二人の乗った近鉄特急が榊原温泉口駅を通過する頃には幹也の顔に笑顔が見られるようになった。二人は久しぶりの再会だったこともあり会話は弾んだが、幹也は父親との暮らしぶりを話題にすることは一度もなかった。雅代も訊くことはしなかった。区役所の窓口で手続きを済ませて転校した幹也の通う小学校は、一学年四クラスもあるマンモス校だった。故郷の志摩とは授業の進捗状況や使う教科書も異なり、志摩では優等生でいられた幹…