まえがき
私は、ほぼ一人で、世界百カ国以上を、仕事ではなく個人で自費で、これまでに旅をしてきました。そこで、旅・移動に関する事を、文章にしてみました。
最近は最初の旅自体に意味を見出すというより、異空間をたった一人で歩くという事に意味を見出しています。全く見た事も経験した事もない異空間の中で、自分一人で環境を認識理解し判断決断し行動する、という事に意味を見出し、海外の旅をしています。
組織人なら、自分自身で判断決断し実行する必要性はあまり感じないかもしれませんが、組織から離れたり組織人でない人は、一人で日々判断決断実行の連続になります。
私は世界旅行の最初の頃の世界の多くの事を見たい知りたいから、だんだんと全く知らない異空間で未知の問題に遭遇し、たった一人でいかに取り組んでいくか解決していくかに意義を見出すようになりました。
従って、この本は海外諸国で見聞した事を、ただそのまま文章化しただけの普通の旅行記のようなものではありません。
更にこの本は、自己の体験を通じ、単に楽しみ娯楽の為のエンターテインメント本ではなく、旅と旅を越えて人生を旅だと敷衍(ふえん)して、心を安定(平常心・不動心)させ体を調え、好奇心を満たし・チャレンジ挑戦・問題解決力訓練・現代社会経済システムの構造等、現実社会を生きる知恵として役立つ・参考になる事項等にまで及び、実質的・本質的内容・実のある実用・実践本としてまで読んでいただけるよう、心がけて書いています。
内容は、旅・移動に関しての、我々の歴史上の現在の立ち位置の確認、旅の目的、旅の準備(旅を敷衍して、人生と見るならば、人生を乗り切るための準備)としての心・体・技・経験について、書いています。
また別の角度・切り口から、自己の意識・視野・認識の拡大として、①自己の外に向かっての意識・視野の拡大(日本・世界の地理・歴史上の認識)、②自己の内に向かっての意識・認識の拡大(自己の健康、自己の心・脳、体(食事・運動))についても書いています。
この内外2つの意識の拡大考察を総合的に同時に書いているものはあまりないと思います。(図①意識の拡大図)この2つを共に明確に意識し認識し問題対策を考えていないと、自己自身の判断決断行動に重大な影響が出ると考えているからです。