私の国内外の旅と旅とは何かについて
私は、日本国内は、今までに、飛行機・バス・車・カーフェリー・新幹線・JR青春18きっぷ等を使って、一人で沖縄から北海道まで全都道府県を旅してきた。国内旅行は、言葉の問題を含め、あまり難しい事ではない。
海外もこれまで、百カ国以上を、殆ど一人で、旅をしてきた。ただ、百カ国以上といっても、単に入国数・訪問国数を増やすための入国スタンプラリーではなく、また国数を増やす事自体が目的でもなく、非日常・異空間を知りたくて、結果的に訪問国が増えただけである。また主要国は、1カ国1回という事ではなく、何回も色々な所を何回かに分けて、訪問している
(ただし、場所的にも時間的にも全世界を全て見るのは不可能だし、更に、この自分も含めてこの世はどんどん変化しており、行ったとしても、地球のほんの表面・世界の限定された場所を、変化する中のある時間・ある瞬間のほんの一部を見に行っただけで、全てを見て分かった気持ちにならないよう、自戒はしている)。
まず、そもそも海外旅行より大きな概念、「旅」とは何であろうか。英語の「ツーリズム」という言葉が参考になる。語源はラテン語で「ろくろ」を意味する。ろくろのイメージは、作業する人の前から離れて円を描いてまた戻ってくる、というものである。
これを人の移動に当てはめると、日常生活の場があり、そこからいったん離れて移動し、またもとの日常生活の場へ戻ってくるというものである(オーストラリアのブーメランのイメージでもよいと思うが)。
これを海外の旅で考えると、短時間日常生活から離れ再び日常生活の場・空間に戻ってこない、海外移民・移住・留学・勤務・長期滞在等は、旅に含まれてこない。
また、Uターン・Jターン・Iターンという言葉がある(主に国内移動を念頭にしていて、生まれ故郷を離れ、別の場所で生活し、再度別の場所に住み替える、という捉え方・発想である)。