そして、その知恵・知識は、単に旅にとどまる話・問題ではなく、我々が生きる・生き抜く事に生かせる実践的な知恵・知識として役立つものではないか、と思っています。
私の旅に関して、考えた事・実際に体を動かしたった一人で世界を歩き経験した事が、多くの人の生きる事・生き抜く事・生ききっていく事の、多少なりとも何らかのヒント・参考(私からのささやかな人生応援歌)になれば、私がこの文章を書いた意味があるのではないか、と考えています。
更に、ある特定の時代を生きたごく普通の一般的な庶民の日本人が、何をどう考えどう行動したかを、記しておく事は、ただ単に時代運命に翻弄され流されただけで何も残っていないという事にならず、意味のある事ではないか、とも思っています。
「虎は死して皮を残し、我は(名はどうでもいいが)死して言葉・本を残す。」です。
はじめに
私は、日本全国各都道府県はもとより、世界百カ国以上を、殆ど一人で旅をしてきました。
しかし、この本では単に世界各国で見聞した事それをそのまま文章化したものではなく、もちろんそれも多少ありますが、それ以上にそれを通じて帰納して得られたもの、生きる事に役立つものまで及んで書いていこうと思います。
単に世界各国を、「来た・見た・感動した」式の紀行文は他にたくさんあるし、世界各地の詳細解説も多くあり、動画でも現代は多く見る事が出来、それをやるときりがなく、私があえて書く必要はないと思うからです。
単なる旅行ではなく、異空間への一人旅に意義がある、と考え旅をし、その経験を通して考えた事を書こうと思います。