【前回の記事を読む】担任の女教師から言われた差別的なひと言。そして、いじめ。僕は高校を2か月でやめただいたい、いつまで家族三人が同じ屋根の下に一緒に住んでいたか覚えていない。父さんの姿は輪郭だけしか思い出せなくて、いつも西日だけしか当たらない、夏は地獄のように暑い台所で、機嫌が悪くしゃべらない父の背中が見えたところで記憶が止まる。今年は運がよく、連休の前日に俺が熱を出した。なぜ運がよいのかという…
新着記事一覧
-
小説『泥の中で咲け[文庫改訂版](人気連載ピックアップ)』【第2回】松谷 美善
うんていから落ちて救急車で運ばれ目が覚めると不機嫌な母の顔があり…
-
小説『犬の三楽斎』【最終回】上泉 護
その時! 何かが夏草を滑るように飛来し、顔面をかすめた。見ると、矢が桶に突き刺さっている…何故付け狙い、命を奪おうとする?
-
小説『あなたと虹を作るために[人気連載ピックアップ]』【第10回】福田 恭子
夫と出会ったのは「異文化交流サークル」。そのサークルの掲示板でやりとりする中で、夫から届いた八千字を超える長文メッセージ
-
小説『大王の密使』【第6回】都丸 幸泰
秦の始皇帝の命で不老不死を求めて、仙術を究めた方士である徐福が船出した。しかし、彼は二度と秦や中華の地に帰ることはなかった
-
小説『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー』【第13回】黒沢 賢成
「人間に突然近付けば、腰を抜かしたように驚くか、しなやかな私を若い女と勘違いして恐る恐る付いてくるわよ。」
-
小説『落花流水のように 巡り合い、惹かれ合う男女が織りなす愛のゆくえ[人気連載ピックアップ]』【新連載】ラヴKISS MY
ある12月の寒い日――会社が倒産し家賃未納でアパートを追い出され行き倒れてしまった私を助けてくれた大企業社長の彼
-
小説『伊豆の御社』【第6回】ほそや まこと
邪気を喰らうようにすくすくと大きくなる木。木へ抱いた嫌悪感は確信から恐怖へと変わり、「木を処分してくれ」とヒステリーを起こした。
-
歴史・地理『誰も知らない本当の『古事記』と日本のかたち』【第6回】田中 善積
巻き添えで死ぬ人を減らすため、自ら犠牲になった。だが、犠牲は彼一人では済まなかった。妻と子供たち全員が殺害され…
-
エッセイ『還暦の留学生』【第13回】松木 梯
いよいよアメリカへ出発! 海外留学が快適なものになるかそうないかは、現地のコーディネーターの良し悪しに負うところが大きく…
-
小説『笑生[人気連載ピックアップ]』【新連載】大宮 雫
つい数時間前、余命宣告を受けた母。不意に「ここに連れて行って欲しい」と呟き、着くや否や無言で階段を登り出した。
-
小説『大阪弁で読む『変身』』【第10回】フランツ・カフカ,西田 岳峰
【大阪弁『変身』】飢え死にした方がマシや思うたけど、ほんまは妹にひれ伏して、なんぞうまいもんおくれと頼みとうてたまらんかった
-
小説『泥の中で咲け[文庫改訂版](人気連載ピックアップ)』【新連載】松谷 美善
担任の女教師から言われた差別的なひと言。そして、いじめ。僕は高校を2か月でやめた
-
歴史・地理『アイスランド、元大使が綴る意外な素顔とその魅力』【第6回】北川 靖彦
【アイスランド】太陽が沈まない夏「白夜」、太陽のない生活を強いられる冬「極夜」。それぞれ3か月続き、不便なこともあるが…
-
小説『あなたと虹を作るために[人気連載ピックアップ]』【第9回】福田 恭子
夫が急死。夫と出会った日を思い出してみると、きっかけは「異文化交流サークル」だった
-
小説『ぽろもきの冒険』【第6回】エゾノ はやと
両親を亡くした私を大切に育ててくれた近所のおじいちゃん。でもおじいちゃんは本当の娘さんに呼ばれて都会へ…会いたい。
-
小説『赤い大河』【最終回】塚本 正巳
立ち去ろうとする彼女の腕を掴むと、「離して!」と涙を流した。おとなしかった彼女にこれ程の激情があったことなど知りもしなかった。
-
小説『ツワブキの咲く場所』【第6回】雨宮 福一
宗教2世として生まれた彼女に選択肢はなかった。――「異端者だ」
ある日、老人をおじいちゃんと呼んだ少女の体は血と痣まみれになった。 -
エッセイ『繁殖犬になった華ちゃんのおはなし[人気連載ピックアップ]』【最終回】珠生 満ちる
よく吠えて、噛みつくから。目が覚めると、血が止まらなかった方の目と、歯がなくなっていた。そして声を出せなくなっていた。
-
小説『29歳、右折の週』【第6回】言田 みさこ
目の粗い紺のセーターを着ていても、中央の背骨がわかるほど痩せて細い。先生の目を盗んで、30センチ定規でその背中をつついた。
-
評論『人生100年 新時代の生き方論』【第10回】浅見 徹
あまりに意外な結論にアインシュタインも初めは半信半疑だったようだ。しかし後年の講演では自信に満ちた口調で...