はじめに

私は、古い歴史や神社が好きで全国各地を巡ってきた。日本を何周も周り1000km超の運転も多かったが、不思議と神社を周れば周るほど元気になっていくのであまり苦ではなかったりする。

行程を変更して気になる所があれば立ち寄り、旅の途中で情報が飛び込んでくれば行ってみる。同じ場所でも何度か行くと雰囲気がまた違う。

そんな風に好奇心の赴くまま日本全国を巡りながら「聖なる国 日本」というブログを書き綴ってきて16年が過ぎた。

日本という国は歴史が深く周る度に発見があり、おぼろげながら見えてきた日本の神聖さや興味深いことを一冊にまとめてみようと、「聖なる国 日本」というブログの書籍化をすることにした。

歴史や神道の専門家という訳でもなく、本は読むのが専門で書いたことなど無かったが、分からないまま素人なりに書き始めた。

最初は、ブログの様に聖地・パワースポットの紹介などをする旅行記のつもりで書き始めたのが、いざ書き進めていくとイメージしていたものとは全く違う内容になっていった。

ジャンルで言えば、古代ミステリーロマン風に書かれている。民俗学の伝承なども纏めつつ、日本列島の歴史を遡り、忘れ去られ謎となってしまった事や、封印されてしまった事柄なども解きながら一冊の本にまとめた。

日本の神々は、西洋人が考えた全知全能の神のイメージとは全く趣が違う。