【前回の記事を読む】好奇心の赴くままに――日本の神聖さに歴史、新たな発見。全国を巡り書き綴った16年をまとめた「聖なる国 日本」

はじめに

なので、全国各地を周りながら、その起源を探るのも興味が尽きなかった。

この数年、巷では日本の最高神が変わるとまで言われる様になってきた。最初に耳にした時はどういう意味か分からなかったが、全国を周り幾つかの流れによって形成されてきた日本という国の成分を知るにつれ、少なくとも四つの分野を知らなければ、日本は理解できないという事が、なんとなくだが分かってきた。

1.古典(古事記・日本書紀の世界)

2.諏訪学

3.縄文

4.スサノオ

その上で、本土日本人・沖縄人・アイヌの三系統を知り、初めて朧げな日本の有り様が見えてくる。

たとえそれが不格好に見えても、こうした群生こそが在りのままの日本の姿なのだ。

一つの伝統ではなく、本書では多様性のある歴史や、その起源について様々なことを書いた。

ヒミコ、秦氏、ユダヤ、スサノオ、徐福伝説、ピラミッドから、縄文時代まで、記述したのは古代ミステリーらしく荒唐無稽な話もあり、統一感は無く今更といった話も多い。その統一感の無い世界こそが日本のリアルであり、角度を変えてスポットを当てて日本列島に抱かれてきた様々な人々を、マイノリティーも含めて取りまとめてみた。

一章ごとにテーマが変わっていくが、全章を通じてワイドな歴史のダイナミズムを感じられ、読むことで少しでも価値観が広がって頂ければ幸いに思う。

~「古事記・日本書紀には無い深淵な世界観の古代ミステリーロマンとしてお読み下さい。」

2023年10月19日

ジェロニモ 精神保健福祉士/ヒプノセラピスト

 

謝辞

書籍化にあたって、ご縁を頂いた幻冬舎様とそのスタッフ方とサポートに、

本書を開いてくれた読者の方との出会いに感謝いたします。