はじめに

まず本書を執筆するにあたって、簡単な自己紹介と、なぜこのようなビジネス書を書こうと考えたかについて簡単に触れたいと思います。

僕は、株式会社サンコミュニケーションズというイベントの企画・制作・プロデュース会社の代表取締役社長を務めています。創業は1979年と僕が生まれた翌年にできた老舗の制作プロダクションで、一時期は広告・イベント業界で業績2位という時代もあったようです。

過去にはつくば万博や愛・地球博のパビリオンのプロデュースや、東京スタジアムの建設コンサル、東京ミレナリオや、Jリーグの演出や表彰式、有名IT企業の展示会など数々のイベントを手掛けており、業界ではそこそこ名の知れたイベント会社です。

今でもIT系のイベントプロデュースや、プロ野球のオールスターゲームや世界大会の演出、さまざまなメーカーのプロモーション、行政、省庁、東京都のイベントなどの公共事業に加え、

最近では人気芸人のYouTube 制作などに幅広く従事しており、コロナ禍においても、年商15億円を超え、ありがたいことに30名弱の従業員と、日々クライアントに真摯に向き合いながら精進しています。

このように「イベント」と一言で言っても奥が深いもので、広くは広告業界というジャンルに分類されます。

時にはプロモーションや事業全般をプランニングしながら任されることもあれば、ウェブサイトや映像制作、ポスターやキービジュアルのデザインなどクリエイティブの一端を担うことも。

そうかと思うと、空間デザインを設計したり、キャンペーン事務局を統率したり、イベントを含むさまざまな企画・制作・プロデュースを担当しますが、要するにそこには、必ずクライアントの皆さんの「課題」が存在し、それを解決するのが僕らの仕事なのです。