さて、そんな仕事に日々精を出しているなか突如現れた、「新型コロナウイルス」。何を隠そう、現在執筆中の僕も数日前にコロナ陽性の判定が出て、現在は新宿歌舞伎町にある東京都が手配してくれたホテル療養施設に入っていて、かれこれ1週間は家族に会えていない状況です。

そんなコロナの猛威により、真っ先に打撃を受けたこのイベント業界だったわけですが、奇(く)しくも社長の僕が今の会社の代表権を得たのも、コロナになりその打開策などさまざまな対応が必要になったことがきっかけでした。

この数年間、コロナ禍に会社を統率していくなかで、常に考えていたことがあります。

それは、いかに社員を不安がらせず、明るく元気に「リーダーシップを発揮するか」です。窮地に追いやられたときこそリーダーの腕の見せ場。

僕は会社の代表として、さまざまなプロジェクトやチームのリーダーとして、このコロナ禍において、どのような立ち振る舞いが求められているか? どのように仲間たちと接するべきなのかを日々考えていました。

そんななかで、ふと我に返り「なぜ今、自分なんかがリーダーをやっているのか?」と自分と向き合うようにもなりました。

自分の半生を振り返ってみると、気づいたら僕は小さな頃から「リーダー」と呼ばれるポジションに身を置くことが多かった。

確かに目立ちたがり屋ではあったかもしれない。しかし、なぜそんな責任のある〝リーダー〟であることができたのか? その答えを自分で紐解いてみたくなったのです。