このあと、4つの班に分かれ、「思い通りの音を出せるようにする」という目標のもと、班ごとに「マリンバ」「グロッケン」「スネアドラム」「サスペンデッドシンバル」の奏法を試行錯誤して見いだす活動を行った(【図7a】~【図7d】参照)。
活動後の子どもの感想には、次のようなものが見られた。
(原文ママ)。
「さいしょは、少しうるさかったけど、なれてくると、歌と楽器の音が合っていてすごく上手でした。」
「先生がシンバルのたたきかたが、とてもすごかったです。少しすきまをちぢめて、合わせてうでを広げると、大きな音がなって、びっくりしました。またシンバルの音をききたいです。」
「でるようになってとてもおもしろかったです。(中略)シンバルですきな音をさがすのがたのしかったです。」
「いろいろな音が1つのがっきで鳴ると教えてくれました。」
1) 浜頓別町立浜頓別小学校(3学年児童16名)における実践。令和2年8月19日。授業者は大学院生の大野紗依氏。千葉圭説・大野紗依・芳賀均「器楽指導における問題解決的な授業の試み」『北翔大学短期大学部研究紀要』59、2021. 参照。
【前回の記事を読む】ドから2オクターブ上のドまでのすべての音を見つけよう(つくってみよう)