店の前で瓶を運び出す様子を見守る李徳裕に、年配の従者が小声で尋ねた。「若君、なぜあの瓶をお選びになったのですか」「買うか買わぬか分からぬ客に欲で面(つら)の皮の突っ張った胡商が、上等の酒を振る舞うはずがない、最初の一杯は皆、美味く感じるもの、試飲の酒は安物に決まっておる。しかも水で薄めてあった。倉庫の中には封を切った瓶が四つ、中身も少なく減っていたのが手前の二つ、酒の色も黒ずんでいた。おそらく以…
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