失うのは生命か右足か究極の選択まだ寒さが残る三月。午前二時。ピンポーン。「こんな時間に誰?」上着を羽織りながら玄関を開けた。そこに立っていたのは、背筋を伸ばした警察官だった。「正典さんのご家族の方ですか」「正典の母です。どうかしたんですか?」「正典さんが、国道二号線でトラックとの事故に遭いまして……」「え……、正典は無事ですか?」「現在、病院に搬送中です」動転した母は、兄と一緒に俺が運ばれた病院…
家族の記事一覧
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エッセイ『逆境のトリセツ[パラリンピック特集]』【新連載】谷口 正典,益村 泉月珠
右足を切断するしか、命をつなぐ方法はない。「代われるものなら母さんの足をあげたい」息子は、右足の切断を自ら決意した。
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小説『虹色の魂』【第3回】青居 蒼空
「僕、イチゴがのってるケーキじゃなきゃ嫌だ!」地団太を踏んだクリスマスの日。母は駅前のケーキ屋に行き、そして…
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小説『オヤジのチャーハン』【第4回】道葉 いち
改良を加えた新「生姜焼き」、その名も「ポークジンジャー」。意外なトッピングに常連さんにも大好評!
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小説『巨大鯨の水飛沫 』【第10回】喜田村 星澄
「今日は日向子さんが最初の頃の話をお伝えします」彼女が、まだ自分自身が鯨の中にいることを知らなかったときの話
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第24回】堀内 昌子
【闘病記コンテスト大賞】私たち家族が愛称で呼ぶ『大丈夫ですかさん』。その心を貫いている「看護師の心」に感服
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エッセイ『エスケープ[コンテスト大賞特集]』【最終回】横山 空
親の介護をする私は、偉いのだろうか、優しいだろうか。母と生きる日常に帰ることを決めた。
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小説『青の中へ』【第2回】くんぷう
青い夏の思い出 寝台車、フェリーで丸二日かけて足を運ぶ旅は母にとっては特別だった
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エッセイ『エスケープ[コンテスト大賞特集]』【第5回】横山 空
高次脳機能障害の母と共に歩んだ14年。倒れるまで働いた母を、今度は私が支えたかった。
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エッセイ『エスケープ[コンテスト大賞特集]』【第4回】横山 空
母の介護から離れ、冬の海で煙草をふかす。日常と違う場所で母の重さから逃げ出したかった。
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小説『オヤジのチャーハン』【第3回】道葉 いち
オヤジの生姜焼きの改良に試行錯誤。常連の舌を納得させる、絶妙な味付けを探る……
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エッセイ『エスケープ[コンテスト大賞特集]』【第3回】横山 空
介護の日々から離れ、あてどない一人旅。母の相手をして過ぎていった時間を振り返る。
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小説『巨大鯨の水飛沫 』【第9回】喜田村 星澄
やさしい鯨は人工知能。イタリアにウクライナ、さらにへ妖精に会える場所へと大祖母と鯨は旅を続ける...
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エッセイ『エスケープ[コンテスト大賞特集]』【第2回】横山 空
母の言う、「一生一緒にいようね。」という言葉に、私は頷けなくなっていた。
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第23回】堀内 昌子
【闘病記コンテスト大賞】人工呼吸器使用者である夫は施設の受け入れの対象外...?! 怒るどころか呆れてしまった…。
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エッセイ『エスケープ[コンテスト大賞特集]』【新連載】横山 空
高次脳機能障害を持つ母と二人で暮らす。都合のいい記憶と、不思議な行動。
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エッセイ『オモニへの讃歌』【第11回】李 順子
従妹たちとの初対面...韓国人は親戚を大事にすると聞いていたとおり、まるで昔から知っていたかのように話が弾む。
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小説『オヤジのチャーハン』【第2回】道葉 いち
オヤジが夜食として作ってくれた「チャーハン」 食べ進めるうちに気付くと頬を涙が伝っていた...
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小説『巨大鯨の水飛沫 』【第8回】喜田村 星澄
次々に語られる死んだ大叔母の言葉 鯨と旅行をし、鮫と話す亡き大叔母は、一体どこにいるのだろうか...
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エッセイ『ALSなんか怖くない』【第22回】堀内 昌子
【闘病記コンテスト大賞】「在宅介護は力勝負だ」夫の朝起きてすぐのトイレには、妻一人ではとても対処しきれない。
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小説『曽我兄弟より熱を込めて』【第15回】坂口 螢火
工藤祐隆(すけたか)という、身勝手な男によって家系は無茶苦茶 積年の恨みを晴らすため動き出す伊東祐親...