そうか、これはフェラーラ一家の家族写真なのか? 右手に絵筆を持ち、イーゼルにセットされたキャンバスにその筆を乗せ、ポーズをとっている左端の大男がフェラーラなのか?ナショナル・ギャラリーで見た四冊の資料には、フェラーラの顔写真は一枚もなかった。フェラーラは写真嫌いだったせいか、あのとき画集を見た折、画家の顔写真が一枚もないことを不思議に感じた記憶が蘇った。わずかに二十八点の絵の中に、彼自身の自画像…
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第23回】阿佐見 昭彦
男前だが、画家というよりは、むしろインテリ風な顔付きである
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第22回】阿佐見 昭彦
封筒の中から絵葉書、その裏に隠れていた一枚の家族写真
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第21回】阿佐見 昭彦
「この絵は…」宗像はマティーニのグラスを落としそうになった
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第20回】阿佐見 昭彦
華麗な夜の社交場を期待していたカジノは開店休業状態だった
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第19回】阿佐見 昭彦
カジノ…そこには凝縮された人生のドラマがあるはずだ
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第18回】阿佐見 昭彦
バーで飲んでいた記憶はあるが…かなりの深酒をしてしまった
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第17回】阿佐見 昭彦
後継者も作らず四半世紀、財団を取り仕切ってきた男
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第16回】阿佐見 昭彦
画家フェラーラとその絵をたどる奇妙な旅になる予感…
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第15回】阿佐見 昭彦
“運命の女=ファム・ファタル”の介在が不可欠
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第14回】阿佐見 昭彦
わずか数年間ながら、毎年毎年の受賞に次ぐ受賞……
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第13回】阿佐見 昭彦
今夜、チャイナ・タウンで一緒に飯でも食おう
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第12回】阿佐見 昭彦
かつて巨大な火力発電所だったというテート・モダン美術館
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第11回】阿佐見 昭彦
有名な画家ではなかったとしても、この絵はなかなか個性的だ
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第10回】阿佐見 昭彦
「この絵を日本に持ち帰りたい」絵の女の美しすぎる横顔
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第9回】阿佐見 昭彦
彼こそはまさしく現代イタリアが生んだ天才画家ですぞ
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第8回】阿佐見 昭彦
二つの目が、突然吸い寄せられるように、一枚の絵を捕らえた。
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第7回】阿佐見 昭彦
細身長身でもの静か…英国流に言えば、まさにジェントルマン
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第6回】阿佐見 昭彦
日本建築界の長老に才能を認められた若き写真家
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第5回】阿佐見 昭彦
ポルトガル民謡ファドの流れる開店前のバー《昴》にて
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第4回】阿佐見 昭彦
「レゾンデートルを守らねば!」74歳・美術評論家の画策。