祖父にも、自分が身に付けた知識は、誰からも取られないと教わり、本や学校の勉強からどんどん吸収していった。中学生になり、学校のテストにも順位が付けられ、廊下に五十番以内の名前が貼り出された。目立たない私はその中にいつも載ることを目標にしていた。祖母は私の成長だけを楽しみ、苦しい毎日の中で二人だけの春のような一時だった。中学校では、家族のことを話す友だちが多くなり、兄弟が何人とか両親はこんな人だとか…
自分史の記事一覧
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エッセイ『砂の道』【第2回】祥子
祖母が亡くなった日、静かに縁側に座っていた祖父の背中が震えていた
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エッセイ『貧しさは人生の花』【第10回】伊藤 フサ子
生きるために食べた。すいとんに浮いたたくさんの青虫を除けながら
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エッセイ『四国八十八カ所』【第6回】深山 無行
他人の罪とどのように向き合うか?…出会ったのは仏教の教え
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エッセイ『波乱万丈、どぎゃん苦にも負けんばい』【第12回】阿南 攻
遠距離恋愛を続けるか、結婚するか、別れるか?転勤がもたらした人生の岐路
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エッセイ『砂の道』【新連載】祥子
幼心に大きな波紋、祖父母と暮らしていた幼少期
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エッセイ『貧しさは人生の花』【第9回】伊藤 フサ子
自分のストレスのはけ口が弟に…。なのに、いつも無邪気に私を助けてくれていた弟
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エッセイ『四国八十八カ所』【第5回】深山 無行
万引き犯を捕まえた後の対応に悩んだ警備員時代。拭う事ができなかった疑問と心残り
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エッセイ『波乱万丈、どぎゃん苦にも負けんばい』【第11回】阿南 攻
「母が倒れた」という電話。私が忘れかけていた大切なものに気づかせてくれた瞬間
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エッセイ『貧しさは人生の花』【第8回】伊藤 フサ子
虫の息のような状態の私の耳に聞こえてきた母の声「先生!娘を助けて下さい」
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エッセイ『四国八十八カ所』【第4回】深山 無行
三百名山をあと一つという所で…登山道で熊と遭遇! 急所は防げたが…
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エッセイ『波乱万丈、どぎゃん苦にも負けんばい』【第10回】阿南 攻
高度成長期に入り、幸せな時代を迎えたことを実感。情熱を神戸の繁華街に注いだ独身時代
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エッセイ『貧しさは人生の花』【第7回】伊藤 フサ子
「漬物の美味しい家にはね、お金が貯まるんだよ」家族を支えてくれた母の味
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エッセイ『四国八十八カ所』【第3回】深山 無行
「おっさん何でそんな速いねん」獣道を走り回った幼少期に身に付いたのは“モンキーウォーク”
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エッセイ『波乱万丈、どぎゃん苦にも負けんばい』【第9回】阿南 攻
大きな会社に入れた喜びも束の間…入社後痛感した「厳しい現実」
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エッセイ『貧しさは人生の花』【第6回】伊藤 フサ子
家族6人でバラック小屋へ転居…「莫大な借金」で崩壊した家と家族
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エッセイ『四国八十八カ所』【第2回】深山 無行
幼いころから素養があった?108回お遍路参りした男が「好きだったこと」
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エッセイ『波乱万丈、どぎゃん苦にも負けんばい』【第8回】阿南 攻
抗議のために自死する者まで現れて…105日にわたった労働スト
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エッセイ『貧しさは人生の花』【第5回】伊藤 フサ子
宇都宮に行く途中のトンネルで「危ない遊び」をした…
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エッセイ『波乱万丈、どぎゃん苦にも負けんばい』【第7回】阿南 攻
父を亡くした中学生男子「家族を支える大黒柱にならなくては…」
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エッセイ『貧しさは人生の花』【第4回】伊藤 フサ子
仕事を順調にこなした父の「50年以上経った今」に垣間見た“生きた証”