午後三時五十三分、インド・デリー。太陽は傾きつつあるが、まだ暑い。熱気と湿度で視界が揺らいでいる。大阪の女が投稿した一分後、それはデリー中心部にある大きな公園の脇に止めたオート・リクシャーの運転席で携帯電話をいじっていた二十五歳の男の目に留まった。光の尾をまとった電車が行き交う画像。どこに行っても人が溢れ、顔に埃が容赦なく積もるこの街ではお目にかかれない幻想的な画像に、男は少しの間見入っていた。…
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