第一報二〇一八年一月二十日(土)。ヴェネツィア。午後九時三十分。(日本は日曜の午前五時三十分。熟睡中だわね)深い寝息をたてている夫を思いながら、メールを送った。夫の博史(ひろし)は今月六日から一時帰国中。私は同行せず、ヴェネツィアに残っていた。こんなに長く一人暮らしをするのは、結婚生活二十六年余りにして初めてである。「そろそろあなたのお声が聞きたくなってきました。気をつけて来てね。待っています」…
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