【関連記事】髪の未来と自己肯定感…葛藤と希望と夏みかん翌朝早く、僕は洗面所で夏みかんの皮をひとつひとつ丹念に洗い、朝食をすませたあと、病室で食べた。ひとつ食べるたびにむいた皮をコンビニの袋に入れていく。ふたつ食べたあたりからしんどくなり、亀ヶ谷さんにも手伝ってもらった。看護師にも協力してもらおうとしたが、これは断られた。結局、別の病室の患者にも協力してもらい、その日の午前中に六個すべてをたいらげ…
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エッセイ『振り子の指す方へ』【第12回】山口 ゆり子
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