2一つ、気に入った店を見つけた。時計店だ。自転車を止めた。鞄を右肩に背負って、入口の長方形の茶色の敷物に右足を乗せた。と、自動ドアが待ちかねたようにスゥーと小さい音を立てて開いた。「いらっしゃいませ」剥き出しになっている目覚し時計が整然と並べられている棚の埃を取るようにゆっくりとはたきではたいていた四十代と覚しき、うす化粧の女性店員がその手を止め、晴美を見て、ニコッと笑った。晴美は「私はお客では…
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小説『近づく果実 』【第3回】鈴木 寂静
本来の明るさを取り戻して「よし――。こちらが広告を頂くのだ」
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小説『ラガーマン ジャッカル翔』【第3回】上山 照
真っ赤な王女を優しく連れて「もう二度と事故が起きないように」
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小説『カトリーヌと囁き森』【第4回】智佳子 サガン
いつもの鼻歌が聞こえない…ワルツさんが不機嫌な理由は「赤い蝋引きの手紙」
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小説『ヒミツのレクイエム』【第8回】氷満 圭一郎
小説を書くために自分も変える!男が取った意外な行動とは?
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小説『ヒズミのなかの住人たち』【第4回】葉 リヒロ
始業6分前。不意な吐き気とともによぎったのは「あの時のこと」
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小説『泥の中で咲け[文庫改訂版]』【最終回】松谷 美善
【小説】「まだ人生の三分の一」更生を心に誓う男の切実な思い
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小説『星空の下で』【第4回】つむぐ
【小説】「なあ、どっちが『本当の親』にふさわしいと思う?」
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小説『奥会津の人魚姫』【第6回】西田 理酉
「ちぃちゃんはひどいわ。お母さんは絶対にそんな人じゃない」
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小説『見上げれば空はブルー』【第7回】EIKO
【小説】ひっくり返った弁当を前に、少年が取った衝撃の行動
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第3回】真秀場 弥生
不眠症に苛まれるなか「眠れないことも悪いことばかりではない」と思えたワケ
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小説『Someday, Somewhere!』【第9回】宙舞 えみり
家族のため花魁を目指してきた少女だが…モヤモヤを抱いたワケ
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【小説】「自分の部屋が欲しい」中国人の彼氏。保証人になろうとするが…
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小説『特殊愛』【第2回】樫春 寛菜
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【小説】水質調査の末たどり着いた驚きの結果!「酪農家戸数や乳牛頭数が多いと…」
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【歴史小説】箱根神社に人知れず納められた刀にまつわる「重大事件」とは…
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小説『庭師と四人の女たち』【第3回】草原 克芳
口さがのない老婆の自虐「妖怪が一匹、そこにつっ立ってるんだ」