【前回の記事を読む】母の晩年の趣味は、草花を育てること、育てた草花の写真を撮ること、俳句を作ることだった百日紅の木の前で白い開衿シャツを着て、微笑んでいる痩せた父の写真(多分私の撮影)が母のお気に入りで、ずっと仏壇に飾ってあった。母は八十歳の時から毎年一月一日に十年間俳句集を出してきた。もちろんそれ以前から俳句は作っていたが、母から「傘寿記念に何か形になるものを残したい」と申し出があった。長い準…
人生の記事一覧
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エッセイ『大波小波』【第9回】柊 ゆう
「恋に落ちた」のは16歳年上の妻子持ち男性。猛反対の家族と縁を切るように2人きりの生活が始まったが…
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第9回】梅崎 幸吉
家族で上京――学校では九州弁丸出しでよく笑われたが相撲は強かった。初めて自分と互角で相撲ができる相手と出会い…
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評論『人生100年 新時代の生き方論』【最終回】浅見 徹
履歴書の学歴・職歴・資格欄を埋めるものだけが「キャリア」ではない。例えば散歩やガーデニングも立派なキャリア。というのも…
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【最終回】丸山 珠輝
「おいら弟ができて嬉しい」――捨てられていた赤ん坊を皆で育てることに。しかし、そんな幸せな時間は長くは続かなかった…
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第19回】丸山 珠輝
寺の前に捨てられていたのは"生まれたばかりの赤ん坊"だった。紙切れには「許しておくれ」と書かれており…
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第18回】丸山 珠輝
「障害のない人は良いですね。その気になればどんな仕事でも選べるけど、私たちには決められた仕事しかありません」
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第17回】丸山 珠輝
「息子は殺されたんだ」――死因は急性アルコール中毒だった。飲めない酒を無理に飲まされ…
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第16回】丸山 珠輝
昼間から酒を飲むような者は"社会のゴミ"。殺して捕まって、少年院かムショで悠々自適な生活を送ろうと…
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第15回】丸山 珠輝
殴る、蹴る、さらにタバコの火を押し付ける者も…。給料泥棒の罪をなすりつけられた彼の生活は地獄だった
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小説『仙一』【第8回】古川 晋次
身体の奥深いところで変化が訪れている事は自分でも気がついていた。それは青年が誰でも体感する思い通りにならない性的な欲望で…
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小説『僕の人生を変えたキッカケ』【第5回】佐伯 ゆうすけ
売れない営業マンの僕が、梅田の小さなバーで答えをくれる男と出会い、物語が静かに動き始めた
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第14回】丸山 珠輝
「人殺しを仕掛けたんだよ。誰でもいいからぶっ殺してやるつもりだったんだ。」自分の生い立ちを語る男に、少女は寒気を覚えた
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第13回】丸山 珠輝
「目の見えない彼女には酷なこと」「早くしないとあの子が危ない」少女を襲った"あの事件"は社長らが善意でとった行動だった
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第12回】丸山 珠輝
少女は自分の人生を諦め、殺される覚悟で言った。「社長さん。会社には殺し屋が雇われているのですね」
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第11回】丸山 珠輝
「あんな屈辱を受けたのだから、このくらいお返しは当然」決心すると化粧水の瓶を握り締め、鏡に叩きつけた。ガラスが飛び散り…
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第10回】丸山 珠輝
「大声を張り上げたって誰も来ない」両手を捕まれ、無理やり触らせられ…。ことが終わると、涙を流しながら夢中で手を洗い続けた
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第9回】丸山 珠輝
「覚えるともうかるぞ」私はマッサージの"スペシャル"の意味をようやく理解した。そう言って横になっていた男は上向きになり…
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第8回】丸山 珠輝
マッサージを終えた私に「息子がまだのようだな」と薄ら笑いを浮かべる男。だが全盲の私はそれに気づかず…
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第7回】丸山 珠輝
仕事が少ないと家主はご飯を出してくれない…。その日は先輩がラーメンを奢ってくれて、私は涙を流した
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第6回】丸山 珠輝
「あんたの身なりは粗末すぎる。眼が見えない者は、そういうところから考えないと」――全盲の私に、住み込みの職場の家主が…