【前回の記事を読む】必要なのは○○力!後輩に相談されたとき、どう答える? ありきたりでは信頼されない。一目置かれる人になる答え方とは

第1章 キャリアと独創

マクロ経済からのアプローチ

▼経済価値を決める人的成長

次頁の図で示したように内生的成長を発揮すると逓減せず、直線的に増加していく。発明や技術進歩といった経済にとって「外生的」である要因によって、経済の長期的な成長率が決まるとしたソロー・スワンモデルから内生的な経済成長を加味していく必要があるといえる。

個人にとっても重要な示唆がここにある。

所得を上げるには、単に仕事を遂行していくだけではなく、学習し、仕事の内容の 質を上げていくことが極めて重要なことになる。

ソロー・スワンモデル

ロバート・ソロー、トレイヴァー・スワンが提唱した成長モデル

経済成長の要因を資本、労働、技術進歩の各要因に分解し、理論化した。このモデルは、技術進歩と貯蓄率が外生的に与えられていることで、これを改善するために内生的経済成長理論などが唱えられている

内生的経済成長理論

アメリカの経済学者ポール・ローマーが経済理論モデルとして定式化したもの。経済成長の源泉を経済活動から生まれる「学習効果」つまり「内生的な経済成長の理論」に求める理論。