【前回の記事を読む】日本の競争力が危機的状況に! 原因を探り、独創的な人生を送るための一生もののスキルを身に付けよう

はじめに

優位なスキルを形成するには多様な経験を積む必要があるのだが、これを一企業内で達成することは困難を伴う。十年二十年で次第に競争力のない人材へと劣化してしまう。

また中高年になると65歳の定年を待たずして主要ポストから役職者は外されていくが、業務転換はそれほど簡単なことではなく経営側とてみてはくれない。結局は自分自身で対策をとっていく必要がある。

ブレることなく「一剣を磨く」ならば、10年も経ずして、そこそこのプロにはなれるであろう。若い年代の方がイノベーションに力を発揮し出したことは心強いし、年長者にとっても経験を活かし頭脳的なプレーヤーに成り得るのではないだろうか。

本書は「独創力」と「知性」の「モデル化」による個性の開発をテーマにした。さまざまな課題に挑戦できるよう、四次元的な見方によって個性を深堀りする形で独創的な人生を送れるように記述した。本書は「独創的な人生の戦略論」としてまとめてある。

「四次元思考が開く独創力」にようこそ

人は、自身の「境地」を開拓するという本能をもっており、自身の居心地のよさも求めている存在でもある。

別な言葉でいえば、この開拓者精神が人間としての「豊かな」ものを形成するのではないだろうか。結果的に、それは陳腐なものを駆逐し新たな生命を吹き込むことにも繋がっていく。

古来「桜梅桃李」という言葉があるように人には、その人にしかない独創性が内包されている。

この性質を発揮せずして、人生を楽しめることはできない。してみるならば、やはり人生を楽しむとは「独創性」と深く結びついてくるといえるのである。