今、僕が入浴しているのは「町の湯」と呼ばれる施設である。俵山温泉の原点は、この「町の湯」の源泉にあり、古くから保養泉として多くの湯治客が訪れているという。僕を囲むように湯に浸かっている切り傷の男たちの手術による縫合痕が痛々しい。胸から腹、背中から脇腹にかけて幾筋もの縫合痕が走り、地下鉄の路線図のようになっている人もいる。僕にも縫合痕はあるにはあるのだ。額の右側の髪の生え際に三針、眉間右側に三針…
[連載]サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【最終回】朝日奈 孝彦
令和になった今でも…郷愁を感じる昭和レトロ感溢れる街並み。
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第31回】朝日奈 孝彦
再び訪れることができない温泉は、まさに「秘湯との遭遇」だ
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第30回】朝日奈 孝彦
野生動物との混浴も当たり前…著者の考える「秘湯」の定義
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第29回】朝日奈 孝彦
女房と山口県へ温泉旅行へ…頭の中は、廃屋食堂のことで一杯。
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第28回】朝日奈 孝彦
旅の醍醐味とは何ぞや?その答えは、「非日常との遭遇」だ。
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第27回】朝日奈 孝彦
世界最大級の墓フェス会場?高野山へ、女房との「同行二人」
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第26回】朝日奈 孝彦
大学時代思い出の味。「口福」を教えてくれた店の今は…
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第25回】朝日奈 孝彦
清少納言だって、「秋は夕暮れ」と言っているじゃないか。
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第24回】朝日奈 孝彦
大覚寺に向かう途中僕は、大学入学したての頃をふと思い出した
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第23回】朝日奈 孝彦
京都でこんな自然が残っていたのか、スゲー、スゲーと興奮
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第22回】朝日奈 孝彦
京都の秋の風情を楽しみたい僕は、嵯峨野を選んだ
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第21回】朝日奈 孝彦
年を取るにつれて、親身になって叱ってくれる人がいなくなった
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第20回】朝日奈 孝彦
匠の技は、科学技術の進歩すらも凌駕すると感嘆した。
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第19回】朝日奈 孝彦
義経修行の地?鞍馬寺…遅ればせながらの参拝に駆けつけ三杯
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第18回】朝日奈 孝彦
聖護院と八ツ橋の関係はいかに⁉
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第17回】朝日奈 孝彦
蛸薬師にてお互い歳を取ったのだと痛感
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第16回】朝日奈 孝彦
部屋に若いおなごはんが来はったことは、一度もあらしまへん!
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第15回】朝日奈 孝彦
伝説の刀を見て重く感じるのは、血を吸っているからだろうか…
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第14回】朝日奈 孝彦
次男がまさかの志望校合格…学問の神様は、確かにいる。
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エッセイ『サラリーマン漫遊記 センチメートル・ジャーニー』【第13回】朝日奈 孝彦
4階建てのビルの高さからの飛び降り…生存率の高さに驚愕!
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