【前回の記事を読む】私は会社で静かに孤立していき、最終的に社長室に呼ばれた。終始優しい顔で私の話を聞いてくれたが、社長が私に言ったのは…働き方改革だとか女性が活躍する社会だとか家庭と仕事の両立だとかが叫ばれても、実際に私の周りで本当に仕事を人生の中心に据えて努力し続けている女など米ちゃん以外にはいたためしがない。子どもが熱を出した時、私は仕事に穴をあけたくないから必死で努力している。子も私も健康…
[連載]余白
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小説『余白』【第15回】山本 実咲
1回3万5千円の司会の仕事は"暇つぶし"。後輩には「高いお金出して、幸せです~ってアピールして、馬鹿みたい」と話し…
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小説『余白』【第14回】山本 実咲
私は会社で静かに孤立していき、最終的に社長室に呼ばれた。終始優しい顔で私の話を聞いてくれたが、社長が私に言ったのは…
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小説『余白』【第13回】山本 実咲
自殺した子どもの家を訪ね、父親の声に耳を傾ける。私は聞き出したいし見定めたい。そこにニュースはあるのかないのか
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小説『余白』【第12回】山本 実咲
「ニュースは作るもの」——社会人一年目、アナウンサーの私には衝撃的な教えだった。しかし、実はそんなに間違っていなく…
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小説『余白』【第11回】山本 実咲
可愛くない子が生まれたら絶対に愛情を注げないし、私への愛情が少しでも子へ持っていかれるなら、子どもはいらない
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小説『余白』【第10回】山本 実咲
一年間にわたるダブル不倫。夫と別れ、子どもの親権も失い、不倫相手にはあることを理由に捨てられてしまう。「実は僕…」
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小説『余白』【第9回】山本 実咲
結婚後発覚したカードローンやら何やらが、もう増えていないことを願う。額は増えていてもいいけど、せめてローン会社の数は…
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小説『余白』【第8回】山本 実咲
「一人で全部育児をする。だからどうか子どもを産んでほしい」――しかし夫は家事も育児せず、これまで以上に「子ども」になった
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小説『余白』【第7回】山本 実咲
男と会うとき、特段何も思わない。ただただ今日はできる相手なのかどうか。私は高校生以来、我を忘れるような恋をしていない…
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小説『余白』【第6回】山本 実咲
ギャンブルに年収の半分以上を使ってしまい…。特にスロットは勝とうが負けようが、紙幣を機械に吸わせる行為がやめられなくなった
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小説『余白』【第5回】山本 実咲
電気の場所を覚えられない、同じ会話を毎日繰り返す。嫌がる夫を無理やり病院に連れていき、発達診断を受けさせた。結果は…
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小説『余白』【第4回】山本 実咲
「ネットで買いました」彼女は妊娠していないのにカバンにはマタニティマーク、さらにコピーした障害者手帳を…【小説】
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小説『余白』【第3回】山本 実咲
そこでは人間扱いされず、まるで奴隷のように…。――記者として働いていた怒涛の日々、当時の働き方は間違いなく異常であった
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小説『余白』【第2回】山本 実咲
浮気相手との話を楽しそうにをする彼女だったが…「できなかったのね」スマホ画面には真っ赤に染まった"あるもの"が写っていた
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小説『余白』【新連載】山本 実咲
「今日を無事、消化することができた」――マイルールの中でしか生きられない私。しかしその価値観はどこか周りとズレていて…