「もっと暗くして」が終わりの始め全く嫌(いや)んなちゃうな、大きな声じゃ言えないが。三月の初旬、寒グレシーズンも終わる頃に日振島へ一人で釣行した。友達にも声を掛けたが、都合が合わなかったのだ。年金組のオイラは、前日の昼過ぎ、早々と出かける。途中で夕食を取り、缶ビールとつまみを買い込んで、いそいそと渡船屋の仮眠所に入った。仮眠所には電子レンジ、電気ポット、テレビ、こたつ、布団があり、釣り師にとって…
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エッセイ『六根清浄 親と子の絆』【第29回】永久
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小説『花を、慕う』【第44回】堀田 冀陸
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小説『アパルトヘイトの残滓』【第7回】竹中 寛
『カラード』と呼ばれた東南アジア系二世三世の混血児たち
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俳句・短歌『歌集 秋津島逍遥』【第27回】松下 正樹
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俳句・短歌『歌集 星あかり』【第18回】上條 草雨
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小説『コール・サック ―石炭の袋―』【第5回】郷真 りな
ここにいる中国人はいい人ばかり。口も堅いから大丈夫。
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エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第9回】仲宗根 稔
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大人になってからも、「親無し」というレッテルには悩まされた
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第11回】阿佐見 昭彦
有名な画家ではなかったとしても、この絵はなかなか個性的だ