窓の先で何か動いた気がして顔を上げると、池の横に咲く黄色い花の一片が、空にふわりと舞い上がった。よく見ると花びらではなく、小さな蝶だった。りょうがいて、その蝶を目で追っている。それから痩せた身体を腰からくの字に曲げて、池の周りに落ちた木の葉を集め始めた。子供を生んだことのない腰が細い。大きな麦わら帽子がりょうの身体の動きに合わせて小刻みに揺れた。あの帽子のつばが首筋を上手く覆うのが気に入っていて…
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