8 宇原神社に現存する石塚山古墳の七鏡の特徴
④石塚山古墳五号鏡・三角縁獣文帯四神四獣鏡(単像F2型式、23.6センチメートル)
「天王」が七カ所「日月」が一カ所外向きに配列されている同笵鏡は、岡山市備前車塚古墳に一面、奈良県広陵町新山古墳(四九八年第二十五代武烈天皇陵の候補地)に一面計三面ある(宇原神社所蔵、撮影は苅田町教育委員会)。向かい合わせた状態で書写した図が一枚ある。
⑤石塚山古墳六号鏡・三角縁獣文帯四神四獣鏡(20センチメートル)
「吾作」銘。三角縁四神四獣鏡で神戸市西求女塚古墳に一面、広島市中小田一号墳に一面、枚方市万年山古墳に一面、京都府椿井大塚山古墳に二面、計六面の同笵鏡あり(宇原神社所蔵、撮影は苅田町教育委員会)。
⑥石塚山古墳七号鏡・三角縁獣文帯八神四獣鏡(21.8センチメートル)
「日」・「月」の文字を六カ所配列している欠損のない完形品である。同笵鏡は愛知県愛西市奥津社古墳に一面あり、計二面ある(宇原神社所蔵、撮影は苅田町教育委員会)