「加納屋さん、神崎家の名前、継いでくれるって。三男坊さんだから。今どき、嫁の籍に入ってくれる人ってなかなかいないし。これ以上の縁談はないって思ってるわ」私がまた沸騰するのが分かっているのだろう、母親はぼそっと言った。「なんでそこまで家に拘るの。そんなん、昭和の時代に終わってるって。時代遅れ、時代錯誤、古くさい」私もできるだけ声を抑えた。「朱里が生まれたときは、お祖母さまは喜んだのよ。でも映美が生…
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