作業的写真の目的と立ち位置

作業的写真の立ち位置

・作業って私たちが日常生活でやっていることです

私たちは毎日色々なことをして生きています。「日常的にすること」を、「活動」と言ったり、「作業」と言ったりします。ここでは、「作業」という言葉を使います。家族で食事する、仕事をする、一人でTVを見る、遊ぶ、旅行する、料理する、デートする、スキーする、パーティーに参加する、散歩する、限りなくあります。

作業の表し方にも色々あります。電車に乗ってずっと先で降りることを、通勤するとも、電車に乗るとも、旅行するともいいます。家族と食卓を囲むのは、誕生日のお祝いパーティーかもしれないし、ありふれた朝食かもしれません。名付け方も状況や文化次第です。

・でも、日頃作業をあまり気にしていません

作業は空気のように当たり前のことで、生活の中にいくらでも転がっています。我々は自分たちの日常生活が色んな作業から成り立っていることに日頃あまり気づいていないけれど、何かの作業をしながら日々を送っていることは確かです。だから、作業はとても身近な存在です。

でも、できなくなって初めてその大切さに気づくことが少なくありません。我々ははっきりと意識していても、あまり意識していなくても、何らかの目的を持って、作業をしながら、時間を過ごしています。

作業なしには、我々は生きていけません。

我々にとって作業はこんなに身近なことなのに、だれが、いつ、どこで、どういう作業をどういう風にするのか、そして、人々にとってどんな意味があるのか、健康にどう影響するのか、問題解決の役に立つのか、作業することによってすっきりするのか、元気になるのか、体力がつくのか、学びになるのか、他の人とつながるのか、希望を持てるのか、リラックスするのか、落ち着くのか、状況に適応する手助けになるのか、深く気にすることはあまりないようです。