「支度金を工面なされよ。勘定奉行殿」「しかして飢饉の煽りで租税は減る一方であり、工面となれば冥加金を復活させねばならぬかと。ひいては賂(まいない)にも頼らざるを……」老中が勘定奉行に釘を刺す。「それはなりませぬ。家慶様が公儀におなりあそばすその祝いの席で、賂などという不浄の金を使えば不敬となり申す。断じてなりませぬぞ」「されば、いかように」当代きっての切れ者は頭を巡らせた。(例の件、良弼を急がせ…
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評論『宇宙の成り立ちへの試論』【第2回】手島 浩光
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私と先生の間にはガラスのように見えない、高い壁があった。どんなにあの人のことが好きだからといって、付き合うことはできない。近づくには限界があった。
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第8回】行久 彬
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エッセイ『ALS―天国への寄り道―[人気連載ピックアップ]』【第23回】島崎 二郎
四十数年間、妻を守っているつもりだった。だけど妻が不治の病にかかってから気づいた。本当は妻が家族を守っていたのだ。