今夜も川村が訪ねて来るだろうということで、祐介は授業が終わったあと美沙と待ち合わせ、安田が一夜を明かしたという美沙のアパートを初めて訪ねた。国立(くにたち)の天橋(あまばし)大学近くの閑静な住宅街にそのアパートはあった。そのアパートの入り口にある門扉に祐介は思わず立ちすくんだ。その門扉は青銅色の金属でできたものだが、デザインを見ると葡萄の蔦が門扉に絡まり、更にトカゲが何匹も貼り付く彫金が施されて…
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