【前回の記事を読む】逃げ出そうとした瞬間、全身に電撃が走った…地面に倒れ込んだ彼女は、白目を剥いて泡を吹き、全身を痙攣させながら失神した

サイコ7――コンビナートの決闘

彼らが右往左往している間に、オスプレイは前庭に着陸すると、貨物扉を開いた。

中から青い迷彩服に身を包んだ武装した兵士が30人飛び出してきて、いきなり自動小銃を警官隊に向けて撃ち始めた。

警官たちは弾丸を受けてバタバタと倒れていった。SATもサブマシンガンや自動小銃で応戦し、激しい銃撃戦となった。

神撰の隊員がジャベリンを持ち出し、警官隊に向けた。

「ミサイルだ! 退避しろ!」

しかし、逃げる間もなく、ミサイルが発射され、大爆発が起き、警察車両も警官隊も吹き飛ばされ、燃え上がり、辺りは大惨事となった。

オスプレイのキャビンの中で座っていた青竜はご満悦のようだった。

「いい音だ。王を出迎える祝砲としては最高ではないか」

声をかけられた山口は床に這いつくばり、両耳を塞いでおどおどとただ震えるばかりだった。

鍬下の車はパトランプを鳴らしながら、後部座席に賽子を乗せて首都高を猛スピードで飛ばしていた。無線に国会議事堂での警官隊の被害が続々と報告されていた。

「くそっ! 奴ら、何てことしやがる」

彼は眉根を寄せて憤った。

「バナナを誘拐したのは私を議事堂から遠ざけるためだ。青竜は私の力を恐れている。テレポートするのが一番手っ取り早いが、精神エネルギーを相当消耗してしまう。その状態では青竜はおろか、悠雅にすら立ち向かえるか分からない。だから車を出してもらった。それともう一つ、私が悠雅の相手をしている間に、バナナを救い出してほしい。それがおまえへの依頼だ」

「分かりました。ところで賽子さん、この間、僕の口を封じましたよね?

ということは、僕が知っている河原賽子の秘密は本当だってことですよね?」

賽子は彼の質問には答えず、窓の外の景色を黙って眺めていた。

「答えたくないのならいいです。僕にはまだよく分かりませんが、あなたは最初から麻利衣さんと深い関係にあった。あなたにとって麻利衣さんは命にも代え難い人なんですね」

「黙って運転しろ。また顎を外されたいのか」

それ以降彼は無言で運転を続け、車は中央防波堤埋立地にある巨大なコンビナートの前に着いた。

「車を降りよう。おまえは私とは離れてどこかに隠れながらついてこい」